デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

机の中のお守りに・・。 西洋呪い術秘伝

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昨日のスタンガンに続いて武器モノ第2弾。

無骨にして力業なスタンガンは便利ではありますが、洗練さに欠ける小道具です。

スマートさを好む都会派の男女にお奨めするなら「呪い」でしょう。

何といっても法律的に存在を認知されていないというのがお洒落。スタンガンは持っていても罪になりませんが、使用すれば状況次第では犯罪者になってしまいます。

その点、呪いは何をやってもOK。見事成就したって方法論自体が認められていないんだから罪に問われることもありません。

日本古来からある呪術も棄て難いですが、ちとビジュアルに難があります。白装束に蝋燭立てた五徳かぶって鏡ぶらさげて真夜中に神社の境内忍び込んでワラ人形に五寸釘叩き込むってのは鬼気せまるものはありますが、どこか垢抜けません。

お洒落に決めるならやっぱり「西洋呪術」。会社の私の机の中でひっそりと眠っている一冊を御紹介しましょう。

「西洋呪い術秘伝」(ビーバン・クリスチーナ著/二見書房・74年発行)

ビーバン・クリスチーナはスエーデン人。呪い術研究の第一人者だそうです。

さて、呪いにも色々種類があります。身を守る呪いとか好きな異性をものにできる呪いとか。が、しかし、呪いといえば呪殺でしょう。先手必勝。殺やれる前に殺れ。復讐するは我にあり

特選!呪い術:蛇皮の呪い

もし汝、憎き相手をじわじわと苦しめたいと望むなら、次の呪文を唱えよ。

「手を縛る、歯を縛る、骨を縛る、舌を縛る、口を縛る、へびの皮で縛る、いつも不幸があるように」

相手の身内に不幸がおき、相手は苦しみに悶えるであろう。

どうですかお客さん? 直接相手を呪うんじゃなくて、身内に災いをなすという人間の最も痛い所を突いているあたり、好感度うなぎ登りの呪文じゃないですか。

この呪文の起源は紀元前のメソポタミヤだそうですが、一体何に呪文が刻まれていて、それを誰が日本語に訳したのか(なんとこの本には訳者の記載がない!クリスチーナは日本語もできるのか?)、そもそも日本語で唱えて効果があるのか、なんてことを考えてはいけません。

道具無し、時間指定無し、場所指定無し。口だけで出来る超エコノミーな呪いです。お試しあれ(結果の責任は負いませんが)。