デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

♪大きなヤドリギの下で…。 ダーリン・イン・ザ・フランキス ♯12

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『ボクはお前たちを殺して!人間になるんだ
 
5-6話のレビューの時にゼロツー=百鬼丸という仮説を立てましたが、本当にそうだったようです。
 
ただ、叫竜を倒せば人間になれるという理屈はウルトラ胡散臭いですが…。
 
ダーリン・イン・ザ・フランキス/第12話・ガーデン/始まりの庭」
2018331BS11放送/宮島善博演出)
 
ツノが伸び、牙が生え、人ならざるものに変貌していくゼロツー。


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ヒロと組んで以降は叫竜の討伐数うなぎ登りのはずなので、ツノが小さくなるくらいのことはあってもいいはずなのに、実態は逆。
 
それどころかパートナーのヒロにも叫竜化の予兆が…。
 
これはあれですね。魔女を倒せば倒すほど魔女に近づいていくという…。
 
ひとり悩むゼロツーに意を決して『好きだ!』と告白したヒロですが、『好き?なにそれ?』と返された挙句、
 
『足りないんだよもっといっぱいバケモノを倒してボクを人間にしてよ。キミはボクのなんだからさぁ!
 
という衝撃の告白返し。ゼロツーはパートナーに命を吸い取る呪いをかけていた。


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『縛るなボクを縛るな!餌は餌らしく大人しく喰われてれば良いんだ!』
 
戦闘中に暴走するゼロツーは遂にヒロを喰い尽くしに…。
 
『お前の命すべて差し出せボクが人間になってあの時のダーリンに会えるよね?』


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ヒロの思念に逆流してくるゼロツーの記憶。「あの時のダーリン」…それは多分、幼少期のヒロ。
 
ヒロは子供の時にヤドリギの下でゼロツーに逢っていた。そこには接触以上の何かがあったはず。
 
今回、重要なアイテムがひとつ提示されました。それはThe Golden Bough金枝篇)」。


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金枝はヤドリギヤドリギは聖なる樹、愛の樹、そして「ミストルティン」の日本語名。
 
王殺しの風習を記した書。類感呪術(類似したもの同士は互いに影響し合う)、感染呪術(一度接触したもの同士は遠隔地に於いても互いに影響し合う)の解説書。これが「死海文書」のような位置づけになるのでしょうか。


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