昨日のルパン&赤塚不二夫繋がりで…。
その筋では有名な“実写版ルパン”。企画に赤塚不二夫が名を連ねています。
ルパンに目黒祐樹、次元に田中邦衛(以前も触れましたが、この人選はアリ)、不二子は江崎英子さんで、銭形警部は伊東四郎。
監督はクレイジー・キャッツ映画を多く手がけている人。
まあ、これだけでどんな映画かは想像がつくと思いますが、その通りの映画です。
くだらねー!…んだけどなんか笑っちゃうぞコノヤロー!(←しょーもないギャグに受けている自分が恥ずかしくて照れ隠し)
伊東が「俺様はあの銭形平次から数えてトントントンと…」といっている傍から人見明が「で俺は大岡越前から数えてトントン」、さらに江幡高志が「遠山金四郎から数えてトントン」「やかましい!」
いやあ、王道ギャグじゃないですか。
無駄なお色気も満載。何故、銭形がルパン追跡中にパトカー運転手の婦人警官の乳を揉まねばならんのか(感じちゃった婦人警官が手放し運転→蛇行・激突・大爆発)。
本作の目玉は併映が「ノストラダムスの大予言」だった…事ではなく、動くポピーズが見られる事でしょう。
しかも、オリジナルメンバー6人が揃った貴重なもの。謎の殺し屋ドラゴン・シスターズとして登場し、デビュー曲「恋のチャンス」を熱唱した後、目黒祐樹にドラゴン・アタック!
しかし、好色・目黒にあんな事やこんな事をされた上、チ○コ見せられて逃げて行きます(書いていて眩暈がするな…)。
ポピーズは(上の写真を見て頂ければ分かると思いますが)やたら可愛いネーミングとは裏腹にプレイガールと全日本女子プロレスを足しっ放しにした熟女軍団。AKBとか見つけたら速攻カツアゲでしょう。
アニメも原作も彼岸の彼方に吹き飛ばすトンデモルパン、ご家族揃って是非。
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小松左京先生がお亡くなりになりました。7月26日。肺炎。80歳。
「日本沈没」「復活の日」など大作多数。しかし、短編にも捨てがたい名作があります。
私のお薦めは「召集令状」と「戦争はなかった」。
あるはずのない戦争となかった事にされている戦争。真逆のシチュエーションでありながら合わせ鏡のような相似性を湛えた「戦争文学」の傑作だと思います。