デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

愛でる。 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い♯3

イメージ 1「嗚呼、一度でいいから男に優しくされたい…」

3回目にしてようやっと、観る側のスタンスが分かってまいりました。

初めのうちは、もこっちに自分を投影して“なんて不憫なんだ”と同情と自己嫌悪と自己憐憫がシェイクされた感情を抱いておりましたが、

実はもこっちを取り巻く世界はそんなに悪いものじゃなく、時には慈愛に満ちているのに、本人の駄目っぷりが尋常でない為、その優しさに気づかず、ひとりバックドロップを繰り返している、

というもこっちの駄目っぷりを“愛でる”のが正しい観方のようです。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い/喪3・モテないし、悪天候
(2013年7月23日放送/玉村仁演出)

雨。湿気で頭大爆発。おまけに教科書忘れるという大失態。隣は男子だから見せてもらうのは無理。こうなったらサボりだ。保健室へ…って先生来ちゃった。どうしよう。

未曾有の大ピンチに“気配を遮断して誤魔化す”(何故か六花モード。写真一番上)という大技で対抗するもこっちでしたが…。

いいですね、このスケールの小さい危機感。

帰りには何と傘立てに傘が無い! パクられた?!

「悔しい…殺したい。苦しめて殺したい。傘盗む奴をひとり残らず殺し…あ、こっちにあった

さんざっぱら毒いた(勿論、心の中で)挙句の落差が素敵。

その傘も突風で一瞬で骨格標本になり、近所の公園で雨宿り。

偶然居合わせた男子二人との会話が自爆の表面張力。折角の優しさにも気づく事無く沈んでいくもこっち。

帰宅すれば弟・智貴が同じように傘を飛ばされて濡れ鼠。しかし、もこっち風呂場譲らず。結果、智貴は翌日発熱して学校お休み。

「この野郎、あたしが必死に学校行くってのに何寝てんだ!」


えええ、姉さん、そこで逆ギレっすか。元はと言えばあなたが…。

仕方なく登校したもこっちは2時間目の体育で妄想中にバスケットボールの直撃弾を受け気絶、早退。ラッキー!

これで智貴の風邪がうつれば明日も休める! ようし、看病のふりして…。

「制服の姉ちゃんだよ」「だから何だよ」「元気出るだろ」「出ねーよ」

「でも下半身は元気出てんだろ」

その台詞は痛すぎませんか、お姉さん!

邪まな下心は良い結果を生みません。ダメ押しに優ちゃんのメールが(優ちゃん、色々経験しているんだねえ…)。