
「おばさんはね、雄二がただお勉強が出来るだけの子じゃなくて、誰かを守れる子になってくれた事がとっても嬉しいの」
まさか、バカテスで泣か(以下略)
「バカとテストと召喚獣 にっ![北米版BD-BOX]」(2011年7月-9月/大沼心監督)
文月学園2年Fクラス代表・坂本雄二。
神無月中学時代は“悪鬼羅刹”と呼ばれ恐れられていた不良したが、それ以前、水無月小学校時代、彼は“神童”と呼ばれていました。
誰よりも自分が優れている事を自覚し、能力無き者を蔑み、自分以外には等しく興味がない小学5年生。
3年次、同じクラスに転入してきたお金持ちのお嬢様、霧島翔子。
クラスに溶け込めない翔子はやがて“誰とも均等に接する”雄二を慕うように。
「第11話/雄二と翔子と幼い思い出」
雄二の尊大な態度が気に入らない上級生3人が雄二に難癖をつけて来ますが、雄二はこれを逆に挑発。
自分の持ち物にいたずらをするように仕向け、頃合を計って教師にチクる…雄二にとっては朝飯前の陰謀…でしたが、その現場に翔子が割り込んだ事で事態は思わぬ方向に。
雄二の持ち物を体を張って守る翔子。
ドアの外からその様子を伺う雄二。
3対1では勝ち目が無い。先生を呼びに…駄目だ、もしその間に翔子に何かあったら、イジメがあった事が発覚したら、翔子は転校させられてしまう…。
「そんなの俺には関係ない!」
「頭がいい奴は大変だな。必死に言い訳して、自分の逃げ道を探して…」
「じゃあ、バカの方がいいって言うのかよ」
「そうだな、何も考えずに飛び込んでいけるバカの方が、今のお前よりよっぽどカッコいいかもな」
この回のみ翔子の告白、雄二同士の対話とモノローグ、背景に写真静止画という前衛的な構成で、妙にガイナックスチック(カレカノ風)です。
そうだ、翔子自身が助けを呼べばいい、そうすれば転校させられてもそれは翔子の責任だ…僕のせいじゃない。
しかし、翔子の口をついて出た言葉は…
「いや! わたし、転校なんかしたくない!」
ボロボロになって帰宅した雄二。翔子から真相を聞いていた母・雪乃はこれを諌めず、むしろ誇らしげ。
「私、大きくなったら雄二のお嫁さんになる。きっと幸せにするから」
「あらあら、それは翔子ちゃんが雄二に言ってもらう台詞よ」
「…間違えた」
後にスタンガン片手に雄二に結婚を迫る女になるとは思えない純情可憐な翔子さんでした。
北米版BD-BOXは、DVD同梱タイプ(各2枚)で約4,000円。DVDのリージョンは“1/2/4”なので国内のプレーヤーで再生可能(まぁBDが普通に再生できるので、どうでもいいっちゃどうでもいいのですが…)。