デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

殺す気か?! 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル

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ええっと…ワンダバです(笑)。

ワンダバって何? という質問をする人はここには来ないと思うので説明は割愛。

基本コンセプトは“美少女でダチョウ倶楽部”。まあ大体合っています。

「妄想科学シリーズ ワンダバスタイル[北米版DVD-BOX]」(2003年4月-6月放送/高本宣弘監督)

九十九科学(つくもすすむ)は9歳の天才発明家。99の特許を持ち、その収入で暮らす大富豪。

彼の持論は「まだ人類は月に到達していない!」

彼の目標は「地球にやさしい方法で人類を月に送ってみせる!」

そして目下の悩みは「(危険をものともしない)パイロットが欲しいなあ…」

マイケル花形は(自称)天才マネージャー。売れないアイドル4人(演歌歌手、フォーク・シンガー、ロッカー、元童謡歌手)を寄せ集めたユニット“ミックスジュース”を売り出し中。しかし、どこも景気が悪く、企画通らず、依頼来ず…。

「嗚呼、どこかに気前の良い大金持ちでもいねえかなあ。何でもやるぜえ」

運命の出会い(正確にはマイケルの押し売り)を果たした二人。月面ライヴという壮大なイベント目指してミックスジュースが空を飛ぶ!(♪ワンダバダバワンダバダバワンダバダバダ)

という実にしょーもないお話です。

地球にやさしい方法とは、要するにロケットを飛ばす原理として化石燃料を使用しないという事。

巨大パチンコ、圧縮ガス(巨大ペットボトルロケット)、地球の自転を利用した遠心力などなど。

恐ろしく荒唐無稽ですが、理屈の上では全て実現可能なのだそうです(本当か?)。

しかし、最終的なツメが甘い為、ことごとく失敗。ミックスジュースは毎回生死の境を反復横飛びする破目に…。

九十九博士が作った助手兼美少女型技術試験衛星ロボット、キク8号(写真3枚目)がキュート。

キャラデザとノリが合わない人にはとことん合わないと思うので(私も序盤でちょっと挫折しかけました)、観る人を選ぶ作品ではあります。

北米版DVD-BOXは、全12話を3枚のDVDに収録。通常ケースに簡にして潔な収納をして3,000円前後です。