「義妹(ぎまい)、実妹(じつまい)。甘く背徳に満ちたその響き。食べ物ではない。呪文でもない。それは…」
(第7話オープニング・ナレーション)
一度発生すれば数百万から数千万、最大規模で1億5千万人の命を一瞬で奪う突発性広域災害“空間震”。
発生原因は精霊。
本人が望むと望まざるとに関わらず、出現の副作用として生じる空間の歪み。
対処法はふたつ。ひとつは武力による精霊の殲滅。もうひとつはKISSによる精霊の能力封印。
このふざけた特殊能力を持った男、五河士道(いつかしどう)。高校2年生。
ただし無闇にKISSすればいいってもんじゃありません。効力発揮の条件は相手もその気になること。故にまずしなければならないのが…デート。
世界を救う方法が精霊をデレさせる事とは…。なんという馬鹿馬鹿しさ(笑)。
「デート・ア・ライブ[北米版BD-BOX]」(2013年4月-6月放送/元永慶太郎監督)
精霊を武力殲滅する組織AST。精霊を殺さずその能力を押さえ込もうとする組織ラタトスク機関。
士道のクラスメイトにしてASTの隊員、鳶一折紙(とびいちおりがみ)は5年前、炎を操る精霊に目の前で両親を殺されていました。
士道の妹にしてラタトスク機関の司令官、五河琴里(いつかことり)は5年前、炎の精霊イフリートの能力をその身に宿していました。
人物設定だけ見ていると結構ドラマチックですが、何せ発想の原点がギャルゲー。
士道の行動分岐の度にコンピュータが弾き出した三択が表れ、ラタトスクのバックアップ軍団がどれを選ぶか協議する、という展開が(作品の根幹を揺るがしてしまいますが)すげーウザい。
ここでの見所を挙げるとすれば、ラタトスク副司令官の神無月恭平(かんなづききょうへい)。
真性ロリコンにしてドM。彼の無茶な選択とひとり大興奮実況(妄想含む)はその痛さにおいて他の追随を許しません。
中の人はネルフ本部オペレータ、青葉シゲルと同じ人なのですが、同じ司令室詰めでも性格は真逆(美形でロンゲなのは一緒)。
片や地味で寡黙。片や派手で饒舌で下品。まるでエヴァで溜まったフラストレーションを吐き出しているかのようです。
毎回OPに被る三石琴乃(ミサトさん!)の大仰かつ大真面目(内容は大馬鹿野郎)なナレーションがすっとこどっこいの誉れを上塗りしています。
嗚呼、精霊の魅力にまるで触れられなかった(みんな可愛いぞ。特に十香)。
北米版BD-BOXは、1期12話+OVA1話をDVD、BD各々2枚に納めたコンボセットで約4,000円(国内版単品BD1枚分の約半額)。国コード無し。お買い得!
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