先月、“5万回斬られた男”福本清三氏が、初主演作「太秦ライムライト」で第18回ファンタジア国際映画祭(@モントリオール)で最優秀主演男優賞を獲得したという嬉しいニュースがありました。
この“5万回斬られた”の中に“撃たれた”が含まれるのかどうかは分かりませんが、若き日の福本さんが景気良く射殺される派手派手な一編を。
「西部警察PARTⅢ/第48話・激追!! 地を走る3億ドル-大阪・神戸篇-」(1984年4月22日放送/小澤啓一監督)
3億ドルの偽札を追って大門軍団は神戸へ。
最終決戦地(何やっても大丈夫な造成地)で待っていたのはダンプを改造したと思われる特殊装甲車両。
「ガントレット」「世界が燃えつきる日」「バトルトラック」など、武装車両はドラマの華。
鉄板で覆われた黒尽くめのボディ。鉄柵に囲われた外周部からは手榴弾投げ放題。スリットからはサブマシンガン撃ち放題。
1期1話の戦車(レディバード)に次ぐ難敵です。
爆破に次ぐ爆破。クラッシュに次ぐクラッシュ。パトカー重ねてどんと焼き。
パトカーでの走行阻止は不可能と判断した大門軍団は、造成地のダンプカーに追撃を依頼。納期なんか知った事か、とばかりに現場作業放り出してダンプ軍団発進!
福本氏はこの特殊装甲車に乗っている偽札ブローカーの斬り込み隊長。
勿論、最期は立派に射殺されておりました(合掌)。
犯人逮捕の後は人質(小野みゆき)が監禁されているプレハブ小屋の時限大爆発。
脚本よりも辻褄よりも、1に爆発、2に炎上。清々しいまでの割りきり。天晴れです。