恥ずかしながら、わたくし実に14年ぶりに国際線なるものに搭乗しました。
機内上映と言えば、天井に固定されたちっこいブラウン管テレビに映る予め指定された1本か2本の映画を睨むように見つめるだけという味気ないものでしたが、デジタルの波はこの索莫とした時間を一気に過去へと押し流してしまいました。
各席に備え付けのタッチパネル・モニター。豊富なコンテンツ。好きな時に好きなものを。一時停止も早送りも自由自在。
ここは天国ですか?!
ではさっそく「攻殻機動隊ARISE border3」を。
・・・爆睡。
駄目だ。やはりこのシリーズ、脚本も演出も全く肌に合わない。貴重な時間を無駄にしてしまった。
気を取り直して「エクスペンダブルズ3/ワールドミッション」。
おっと吹き替え版があるじゃないか。劇場公開時は字幕オンリーだったよな。レアものじゃないか。よし、じゃ日本語吹き替え版で行ってみよう。
・・・誰だよ、お前ら。
所謂“JAL版吹き替え”って奴なのですが、予算がなかったのか、若手大量起用(下手したら声優ですらないかもしれない)。
全編爺さん博覧会、しかも、ほとんどの俳優がFIXの吹き替え担当を持っている特殊映画だと言うのに何を考えているのだ!?
皆頑張って爺さん声を出そうと努力してはいるのですが、どう頑張っても若い、若すぎる(そして下手だ)。
役者が台詞を言う度に「お前はスタローンじゃない!」「お前のどこがハリソン・フォード?」「お前は(以下略)」。まるでストーリーが頭に入ってきません。
いや、元々ストーリーなんか無いんですけどね(笑)。
だったら途中から字幕にすればええやん、と言われるでしょうが、変えたら負けのような気がして…。
結果、またしても貴重な時間を…。
終了と同時にランディング。無念のタイムアップ。
帰りはもう少し慎重に作品を選ぼう…。
※帰りは「るろうに剣心 京都大火編」「同 伝説の最期編」を観ました(谷垣さん、楽しくて仕方なかっただろうなあ… )。