「カネキ君、あぁ! 君は何と言うスパイスを! 共喰い! それは喰種にとって禁断の林檎! あぁあ…食べたい! モアモアスパイシーなカネキ君を! この僕が!」
おかえりなさい、月山さん。
「東京喰種√A/第2話・舞花、第3話・吊人」(毎週金曜深夜Dlife放送/森田修平監督)
2話冒頭で隻眼の梟と対峙するCCG。そこにいるのは若き日の真戸呉緒。この作品、死んだ人間も捨て置かないから、お話にどんどん厚みが出てきます。
そして、上等捜査官に昇格した亜門の元に配属されたパートナーは真戸の娘、真戸暁(アキラ)。
真戸の墓前で出会う二人。通算14話目にして大河の風格。
一方、先鋭武装集団“アオギリの樹”に入り、破壊活動を繰り広げるカネキ。
今日の任務は、喰種護送車の襲撃。中から出てきたのは、あのジェイソンをアニキ(=神)と慕うナキ。
直情的な上に頭もあまり良くない(カタカナすら書けない)ですが、その分、純真な心を持っているようです。
ジェイソンの死を知って七転八倒するナキ。殺った(正確には喰った)のは目の前にいるカネキ君だけどね。
当のジェイソンはと言えば、二等捜査官・鈴屋什造(ジューゾー)に死体を“お持ち帰り”され、新たなクインケ(CCG捜査官が使う生体武器)に改造されておりました。
名づけて“13’s(ジューゾー’s)ジェイソン”。
あんてぃくでは、ヒナミがカネキも愛読していた小説の作者・高槻泉(たかつきせん)のサイン会に。
金木研へのプレゼント本としてサインを乞うヒナミ。「カネキケン…か」とつぶやく高槻泉の口元はアオギリの樹リーダー、エトのそれでありました(これであんてぃくとアオギリが繋がりました)。
CCGはカネキが喰種化するきっかけとなった、鉄骨落下事件を再調査する事に。そこに出入りしているメッセンジャーボーイは1期ではモブキャラだったヒデ。
新キャラ、旧キャラ入り乱れて怒濤の新展開。
2期に入ってからはEDが毎回違う(石田スイ先生書き下ろしイラスト)贅沢仕様。
2話のCCGオールスターズも素晴らしかったですが、3話では何とナキとジェイソンの出会いと心酔の過程を漫画で説明。何と言う斬新な回想形式。
カネキくんが、相槌程度にしか喋らないのが気になりますが、兎に角、次へ次へと期待させる語り口は流石です(すみません、「寄生獣」は切りました)。