喰種収容所コクリア。そこに収監されている亜門鋼太郎の養父ドナード・ボルポラ(通称:神父←要するにレクター博士です)。
次々と解放される喰種たち。アオギリに加わったナキと一戦交える真戸アキラ。
駆けつけた特等捜査官・篠原。立ち塞がるアヤトが見たものは…。
別の目的でコクリアに潜入した謎の姉妹・クロとシロ。出遭ったのは孤児院時代の幼馴染・鈴屋ジューゾー。喰種とCCG。敵味方の邂逅。
そして、リゼの父親と思しき謎の男・鯱にフルボッコにされるカネキ。
これだけの材料を並べておきながら(ある意味、1期クライマックスと同規模の話を展開させていながら)、何だ、この平坦な構図と動きの無い画と穴だらけの脚本は。
「東京喰種√A/第4話・深層」(2015年2月6日深夜Dlife放送/古川順康・絵コンテ・演出)
存在自体が極秘とは言え、ウルトラデンジャラスな奴らを収容している施設。相当なセキュリティが施されていたはずですが、突破の描写ゼロ。説明は一言、「(従業員の)人員削減」。
うええ、それで納得しろってか?
一斉に開放される特殊独房。しかし何故か鯱の部屋だけ扉開かず。システムダウンで全房開放って感じでしたが…。
カネキが「あなたを解放しに来ました」と言っているのに「何故貴様からリゼの匂いが!?」と逆上してカネキをドツキ回す鯱。弁明も説明もせず受けて立つカネキ。
カネキは助けに来ただけだろ。この戦いに何の意味がある?
ナキとの戦いでふくらはぎをカップリされてしまうアキラ。あれ?亜門は? ナキの部下二人と交戦中…じゃないじゃん。何ボケッと見てるんだよ、助けろよ。
ナキのキャラが最高なだけに勿体無い。
ただ、この後の亜門の行動は○。自分を置いていけ、というアキラに「敵を前にしたら手足をもがれても戦え! 真戸さんが最初に俺に教えてくれた事だ」
デレるのか? 時間短縮のために上司に敬語を使わない合理主義で煮〆た女がこの台詞にデレるのか?(わくわく)
アヤトの前でクインケ“アラタ”を装備する篠原。それを見たアヤトは…。
「こんな所にいやがったのか…クソ親父」
鯱にボロ雑巾にされたカネキ君は「僕が強くならないと皆殺されちゃう。あんていくの皆も守れない」という取って付けた様な独白をしてムカデモードに進化・変身。
うーん、ま、そういうもんだと割り切れば良いのでしょうが、説得力に欠けるよなあ。何より、施設従業員という普通の人間の大量殺戮に加担している事の言い訳になっていない。
あと、とにかく画が酷い。やたら引きの構図が多く、動きが直線的。しかも遅い。
動かせないなら動かさないで魅せる演出もあるでしょうし、ピンポイントで動かしてくれればメリハリもつくのに均等に平坦。
タメが無い。キメも無い。
次回もこんな調子だったら泣いちゃうぞ。