
「例えばもし、ゲームのようにひとつ前のセーブデータに戻って、選択肢を選び直せたとしたら、人生は変わるだろうか。
答えは“否”である」
生徒会長選挙問題の完結編。手段に若干の問題があるような気はいたしますが、比企谷の「問題は問題にしない限り問題じゃないんだ」という理屈を飲んでスルーします。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続/第5話・その部屋には、紅茶の香りはもうしない。」(2015年4月30日深夜TBS放送/柳瀬雄之演出)
一色いろはを落選させるために自ら立候補することを決めた雪ノ下雪乃。奉仕部という居場所を守るために同じ土俵に上がろうとする由比ヶ浜結衣。
誰も傷つけず、皆が守ろうとするものを守るために何をすべきか。比企谷が選択した行動は…。
行動の理由を作ってくれたのは妹・小町。ずっとプンスカだったくせにお兄ちゃんから相談を持ちかけられたら溶けきってデレデレ。こんな妹いたら可愛くて仕方ないわね。

“どこかでずっと理由を探していた。俺があの場所を、あの時間を守っていい理由を”
最初の協力者は材木座。
「貴様を見かけたから構ってもらおうと思ってな」という台詞が妙に和む。

作戦会議はサイゼリア。前回思いっきりDISっちゃったんで、予告と本編で上げる上げる。
ここに、小町、戸塚、川崎さんが合流。「お前が会長にしたい奴って誰だ」と聞かれた川崎さんの「あんた…とか?」にはグっときました。デレたのか川崎さん!
ちょっとした小細工で、一色いろはにやる気を出させ、雪ノ下、由比ヶ浜に立候補を取り下げさせた比企谷。八方丸く収まったかに見えましたが…。

「分かるものだとばかり思っていたのね…」
ひょっとして雪ノ下は自らの意思で生徒会長選に立候補したのか。自分では行動に移せなかったが、一色の依頼と姉・陽乃の挑発に乗じて…。
“俺は何か間違えたのではないか”
きっと裏で本人が心痛める行為をしたのであろう事を察して比企谷を労わる由比ヶ浜。

あざと健気…。
滅茶苦茶ぞんざいに扱われながら、せっせと一色の面倒を見る戸部。いい奴です。