デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

まずは目の前のハエを殺せ。そして呑め。 13の選択

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エリオットくんは気の優しい青年ですが、(優しいが故に)人生ズンドコ
 
奨学金は返せず、仕事はクビ、婚約者(黒人)妊娠、家には知的障害の弟、更に退去命令を受けた差別主義者の強欲親父が同居を迫る。
 
送電ストップもファイナル・カウント・ダウン。最早サマージャンボでも当たらない限り現状打開は絶対不可能な終末局面。
 
そこに掛かってきた1本の電話。
 
『おめでとう、君はゲームの参加資格を得たぞ。さあ、課題をクリアして億万長者になろう。まずは目の前のハエを殺せ
 
ハエを殺すと口座に1,000$の入金が…。何なんだ、これは…。

 

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課題は全部で13。全部クリアすれば億万長者。失敗すれば全部没収。リタイヤしても没収。ゲームの事を誰かに喋っても没収。主催者にコンタクトしようとしても没収。
 
どうするよ、俺…。
 
13の選択」2014年/ダニエル・スタム監督)
 
監督は「ラスト・エクソシズム」撮った人。
 
最初は軽い罰ゲーム。次にちょっと洒落にならない悪戯レベルになり、やがて完全な犯罪行為に。しかし、その度に賞金は跳ね上がっていく…。
 
やめられない…。
 
イデア一発ではありますが、周辺環境の多層構造化(主人公以外にもゲームに参加している人間がいる。かつてこのゲームで巨万の富を手にした人間がいる。独自にこのゲームの正体を調べている人間がいる。など)がお話に予測不能な面白さを付加しています。

 

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次は何をさせられるのか、と結構ドキドキしちゃったのは語り口が巧いからなんだろうなあ。

 ★ご参考

mandarabatake.hatenablog.com

 

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