荒れ地にひとり。踏んでいるのは大地…ではなく地雷。
この一発ネタなシチュエーションだけで78分引っ張るには相当な工夫が必要ですが、フランス人の生真面目さが裏目に出ちゃいました。
「トラップ」
(2014年/ヤニック・セレ監督)
アフガニスタンのフランス軍部隊。基地への帰り道にゲリラの奇襲を受けてひとりを残して全滅(いや、正確には全滅ではないのですが、話の都合上、全滅)。
なんてこったと思った瞬間、足の裏に嫌な感覚。嗚呼、踏んじまった…。
踏んだ瞬間に爆発するタイプではなく、踏んでいる圧が低くなると爆発するタイプ。
ここからはヒネリのない(しかも後味のあまり良くない)話になってしまうので、視点を変えて彼らの携帯している銃器に着目(逃げてない、逃げてないぞお!)。
フランス軍のアサルトライフルと言えばFA-MASです(コミック「るふいら」「うぽって」に登場するファマスですね)。
見た目の大きな特徴は2つ。
マガジンの差込口がグリップより後ろにあるブルパップ方式と照準器を兼用する大型キャリングハンドル。
射撃中の映像を見ると、排莢がやけにまったり。一瞬、緩いスロー撮影なのかしらとも思いましたが、これは、反動をマイルドにするためにボルトの開放を遅延させる“レバー遅延式ブローバック”を採用しているため。