B級スカイパニックの魅力は、突拍子もない設定でグイグイ押しまくる荒唐無稽な力技。
本作も太陽フレアによる磁気パルスが原因で、機長ショック死、副操縦士意識不明、電気系統全滅、無線壊滅、制御不能となった7,000機の飛行機が衝突・墜落・オーバーランという目茶ぶつけシチュエーション。
やたら派手なイラストですが、あながち嘘ではありません。
しかし、本作はパニックものの王道、すなわち居合わせた市井の人々の人生交差点もきっちり押さえている点に好感が持てます。
「エアポート2013 航空機全滅」
(2012年/フレッド・オーレン・レイ監督)
景気の良いサブタイを付けたのはテレビ東京午後のロードショー。
主役となる大活躍一般人にティア・カレル。
通常はスチュワーデスの定番ポジションですが、本作の機体108便は元々運行予定のなかった機体(システムのミスで搭乗できなかった61人用の代替機)のためか客室乗務員が男性1名(本職は運行部副部長)という異常事態。
にしても、ティア・カレル、ごっつごつのおばさんになったなあ。顔がジャガイモみたいだ。「ウェインズ・ワールド」で“♪ロックンロールに恋狂い”を歌っていた頃が嘘のよう。