デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

腐海を漂流するもうひとつの「わたモテ」。 私がモテてどうすんだ? ♯1

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『王子様の隣にはお姫様なんて誰が決めたのかしら?』
 
『王子様の隣には王子様。それでいいじゃない、それがいいじゃない!』


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尊い尊い! 神様今日も生きる糧をありがとうございます!』
 
芹沼花依(せりぬま かえ)、高校2年生、腐女子(そしてデブ)。イケメン同士が仲よくしているのを見ているのが何より大好き大好物。隙あらばカプ、絡んでいなくてもカプ。常時妄想フルスロットル。
 
これは腐海を漂流するもうひとつの「わたモテ」
 

私がモテてどうすんだ?」

2016108日深夜BS-TBS放送/石踊宏監督)
 
芹沼さんがいつものようにスマホで実況しながらアニメを観ていたら、お気に入りキャラが突然死亡!


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『風呂入って飯喰え! デブ保てなくて死ぬぞデブ!』
 
ショックのあまり1週間引き篭もり、飲まず食わずで号泣していたら、脂肪が落ちてスレンダーな美少女に!(嘘ぉ!)


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『お母さん、鏡が壊れてる!』
 
まあ、色々と突っ込みたい展開ではありますが、カネゴンの繭的ファンタジーって事でどうでしょう?(笑)。
 
で、当然、突然(の変化に)、唖然・呆然(とした男どもが)、俄然(やる気満々マンに)、な展開になるのですが、巧いなぁと思ったのは、この男たち、芹沼さんがデブな頃から結構彼女の事を気に掛けてくれる“いい奴”らなのですよ。
 
顔(と体)だけで寝返ったわけではないという弁明をさりげなくしておくあたり、さすが横手美智子(シリーズ構成・脚本)です(一部例外もいますが…)。


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史学部の先輩(右の長身の人)は本当にいい人だ。
 
とは言え、イケメンの絡みを見守り妄想することが生きがいの芹沼さんにとって、この乙女ゲー的逆モテ期の到来は困惑の種。
 
ここでタイトルの意味がわかります。
 
《たとえイケメンと縁があっても私とじゃ意味がないの! 王子様の隣には王子様! 彼らには関わらずそばでのぞき見するのが私の幸せ、私のポジション!》
 
降って湧いたリア充展開。オタクであることを伏せて1対4のグループデートに挑みますが…。


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一般人のふりもここまで。『ごめんなさい、私、オタクなの!』
 
にしても小林ゆうさんが乙女とオタクの狭間に揺れるヒロインを演じるとは…。
 
今期ダークホースかもしれません。

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