森と湖に囲まれた別荘風な邸宅。住んでいるのは双子の兄弟、エリアスとルーカス。そして、ママ。
ママは顔面包帯グルグル巻きでまるでマミー(ミイラ)。
エリアスとルーカスは囁く。最近、ママは変わった。あの人は本当に僕たちのママなのだろうか…。
確かめて…みよう。
「グッドナイト・マミー」
(2016年/ヴェロニカ・フランツ監督)
設定だけ見ると、クライム・サスペンス(実はママが…)、サイコ・サスペンス(実は子供達が…)、オカルト・スリラー(実はこの家には…)どの方向にも転がりそうですが、ネタは序盤であっさりとバラされます。
勘のよい人なら気づくでしょう…というレベルではなく、分かるように作っています。
で、まさかこのオチ1本で押し切るつもりじゃないよなぁ、と思っていたら本当に押し切られてしまいました(笑)。
(深読みしようと思えばできないこともないのですが、それはちょっと無理がある)
一応あちこちに仕掛けられたミスディレクションのようなものと、美しい映像でなんとなく観てはしまいますが、やはり喰い足りない感は否めません(ネタバレになるのでストーリーに踏み込めないのがもどかしい…)。
更に困った事に後味がもの凄~く悪い。
あと、黒光りしてカサカサ動く虫が苦手な人は要注意です。
2016年放送映画批評家協会賞、外国語映画賞ノミネート(本作はオーストリア映画)。