『「津軽小原節」いぐよ。
いいが、あだしの唄でみったぐねぇ音鳴らすなよ。
「音」絞るな。最後は独奏で締めれ。
こごの人間全員振り向かせろ』
葛飾区の商店街。大衆食堂2階の下宿部屋から突如響き渡る津軽三味線と小原節。
弾く息子、歌う母。親子と言えども真剣勝負。
第1話はミスディレクションだったのか!? と疑いたくなる方向転換。
今日から学園サークル編。
「ましろのおと/第2話・林檎の花」
(2021年4月11日深夜BS-TBS放送/赤城博昭監督)
雪が居座っていたユナの部屋のドアぶち転がして乱入して来た謎の女は実母・梅子。
催涙ガスで眠らされた雪はいずこへと拉致られて…。
ちょっと待て。一緒にいたタケトはどうなった? あと破ったドアは弁償したのか?
出番終わったモブキャラなんぞ知った事かとばかりの放置プレイ。
あーよく見るとタケトはガスマスク被せられてますね。手際良いなあ、梅子SP(ってか何者なんだよ梅子)。
目覚めれば梅子。見渡せば畳部屋。見下ろせば商店街。人。雑踏。
『雪、お前はなして津軽ば出た?』
『…じっちゃが死んで、俺の音もねくなって…』
萎れている雪に三味線押し付け、小原節の伴奏強要。
二人の音と声は行き交う人々を魅了し…。
『俺はこの母親が嫌いだ。でもこの声はいつ聴いても心が震える』
梅子が手配したのは下宿先だけではありません。雪が編入する高校まで(舌先三寸の作り話と多額の寄付金で力業・ゴリ押し)。
津軽から飛んできた弟想いの兄・若菜が付き添って初登校。
私立梅園学園には部員、いや会員1名(前田朱利-まえだ しゅり-☜当然美少女)の「津軽三味線愛好会」が。
な、なんですか、この鉄板の学園ラブコメ設定は⁉
この朱里の女友達さんってネットで雪のライブハウス映像観ていた人ですよね。
津軽に戻る若菜を呼び止めて神社でセッション。観客は食堂の親父と看板娘、そしてお稲荷さん。
『久々にアレやるべ』
子供の頃に二人で作った即興曲。勿論、名前なんか…。
演奏はまるでドッグチェイス。
逃げる。追いかける。並ぶ。待だねえよ、先に行く。馬鹿にすんな、すぐ追いつく。
『これが二人の…兄弟の調べ』
監修の吉田兄弟が被りますねえ…。
学園舞台に舵を切った事で個人的には滅茶苦茶とっつきやすくなりました。
次回からの展開が楽しみです。
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★本日4月15日は第16代アメリカ合衆国大統領・エイブラハム・リンカーン(1809~1865)の命日(合掌)。
先日4月14日が「フォード劇場」狙撃事件の日。一夜明けた15日が死亡日です。
リンカーンを扱った映画は多数ありますが(スピルバーグの奴とかね)、曼荼羅畑的にはやっぱりこれでしょう。
★★★★★★★★★★★★STOP PRESS★★★★★★★★★★★★
追悼:リチャード・ラッシュ監督
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リチャード・ラッシュ監督がお亡くなりになっていました。
4月8日(現地時間)、ロサンゼルスの自宅にて。91歳。
「薔薇の素顔」(1994)の興行的失敗(ついでにラズベリー最低映画賞受賞)を機に商業映画から足を洗ってしまいましたが、この1本がある限りこの人は名監督です。
※まぁ131分はちょっと長いと思うけどね…。