デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

その名乗りは矜持。 ゾンビランドサガ ♯5-6

イメージ 1
『私は…昭和のアイドル、紺野純子です!!

アイデンティティの全てを叩き込んだ渾身の名乗り

それは自信、それはプライド、そして矜持。

ゾンビランドサガ/第6話・だってセンチメンタルSAGA|第7話・けれどゾンビメンタルSAGA2018117日、14日深夜BS11放送/境宗久監督)

5話では昭和のアイドル・紺野純子と平成のアイドル・水野愛の凄絶な死にざま(飛行機墜落/落雷直撃)が明かされました。

 

イメージ 2

同時に昭和と平成の隔たりがそのままアイドル観の乖離となり、ふたりの間には大きな溝が…。

そこに舞い込んできたフランシュシュの佐賀ロック出場。

そこは野外ステージ。愛がかつて所属していたアイドルグループ、アイアンフリルも出場。その公演中に落雷の直撃を受けて死亡した愛にとってはトラウマの闇鍋。

ファンとの距離をとらない現在のアイドル観についていけず、引き籠る純子。

ドアも心の壁も蹴破ったのは巽。

 

イメージ 3
昭和なバリケード。頭にはキノコが(マタンゴか?)。

『嫌なら断れ。無理に迎合する必要はない』

『でも愛さんが…』

『それが私のキャラだといってやれ。
 愛には愛の、純子には純子の個性がある。
 お前らはゾンビィだがロボットではない。
 この時代に昭和アイドルの矜持を持って活動するその姿をメンバーやファンたちに見せてやれ』

ど、どうした巽? ここからの展開は王道とシリアスとギャグが秘伝のレシピで混合された神展開。

 

イメージ 4

復活純子(しかし巽に轢かれる)、雷雨に委縮する愛、価値観を越えてフォローする純子、景気よくステージに落ちる雷。

 

イメージ 5

帯電してフォースのようなオーラを纏い、声帯変換が掛かってテクノボイスとなり、指からビームを放つパフォーマンス(Perfumeだ!)。

 

イメージ 6

死因トラウマと世代間ギャップを克服すると同時に、伝説のステージを作り上げる。しかも彼女らはゾンビ(この時の曲がまたいい)。

改めてOP徒花ネクロマンシー」を聴くと一層沁み渡ります。

 
♬唸れ 徒花 朽ち果てても進め
 奪わせはしない 尊厳の愚弄に 飢餓を解き放て
 枯れても走ることを命と呼べ
 空に叫ぶ 脱・生存の定義
 骨を斬らせて 闇を断て
 雲間に光る 簒奪の勝機
 覚悟を 宿命(さだめ)に突きつけて
 天下に狂い咲く サガ SAGA
 
今期OPナンバーワンだと思います。
 
 

イメージ 4←ランキング投票です。よろしければワンポチを