『ようテロリスト。熱膨張って知ってるか?』
原作組が心待ちにし、噂を聞きつけたアニメ組が期待に胸膨らませた“熱膨張&バイオレンス上条”回。
結果はどっちにとっても微妙な改変でしたが結果オーライな仕上がりであったと思います。
「とある魔術の禁書目録Ⅲ/第10話・スカイバス365」(2018年12月7日BS11放送/小野田雄亮演出)
イギリスで起きた魔術トラブルの関係で急遽国家公式に招集されたインデックス&上条。
前回エライ目にあった超音速ジェットを回避して一般機による空路を選択したらハイジャックに巻き込まれ…ってのがお話の骨子。
原作ではインデックスの身が危険に晒されたことに激高した上条が、対立した機長を鉄パイプで殴り倒し、テロリストをタコ殴りにするバイオレンスを見せるのですが、アニメでは機長の胸倉掴んで説教かまし、ハイジャック犯Aはいつもの男女平等パンチ(ただし前口上無し)で沈めるジェントル仕様。
で、問題の熱膨張。
原作では出入口ひとつの貨物室に潜むテロリストの気をそらすため通風ダクトに熱した紅茶を流し込んでステンレスダクトをばっこんさせ(カップ焼きそばの熱湯を流しに捨てるとばっこーんって鳴るアレ。熱膨張①)、
突入した上条がバケツ一杯の熱々コーヒーをテロリストに掛け、床にできたコーヒー溜まりにステンレス銃を浸したら、熱で部品が変形して動作不良を起こす(熱膨張②)、
という展開でしたが、②の方はまるっと割愛。
銃がコーヒーで撃てなくなるという「んなアホな!」な描写がウケ(物笑いのタネになり)半ば伝説となっていたのですが、どー考えても不自然(笑)。
いくら淹れた時熱々でも貨物室に移動中に多少は冷めるでしょうし、さほど凹凸があるとは思えない貨物室の床に銃が浸かるほどの水たまりが出来るとも思えず、ましてや更に温度低下したコーヒーにちょろっと触れただけで銃が動作不良起こすとは…。
映像化されればインパクト大でしたが、割愛して正解だったかなぁとは思います。
個人的には今回の見どころは熱膨張よりもヒロインズのその後。
神裂の堕天使エロメイドコスにショックを受けた五和はネットで“略奪愛”を検索。通販で“大精霊チラメイド”コスを発見するもあまりの大胆デザイン(画面には映りませんでしたが)に赤面。
その当人、神裂は“堕天使エロメイド”事件が思いのほか広範囲に拡散されていることに大赤面(土御門!…グッジョブだ)。
勢いで上条に告白まがいの事を言ってしまった御坂はテンパリまくっている所に上条と出会って緊張MAX。漏電・放電・大爆発。
はい、佐天さん、ご感想。
『可愛いのう…』