『貴様はいつもそうだな。我々が欲するものをあっさりと手にしたかと思えば何の執着もなく手放し我々に機会を与える。私はそんなお前が憎くて憎くてたまらない!』
百花王学園生徒会室に参集した桃喰家に連なる分家の代表者たち。
彼女らは現生徒会長・桃喰 綺羅莉(ももばみ きらり)の会長辞職によって起こる会長選挙戦の参戦者。
勝てば百花王学園を手中に収めるのみならず、桃喰一族当主の座も手に入れることができる。百華王学園と百喰一族、勝者総取りの跡目争い。
賞品は日本国政財界。無駄にスケールのデカい話になって参りました。
「賭ケグルイ××/第2話・桃喰家の女たち」
(2019年1月20日BS日テレ放送/高橋謙仁演出)
1話の指ギロチン勝負から少し時間を遡って、生徒会会長選の発端と告知。
選挙と言っていますが、ここはギャンブルだけがモノサシの百花王学園。立候補も投票も不要。
全生徒に配られた1票分のチップ。これを30日後1枚でも多く手に入れたものが当選。集票方法は勿論ギャンブル。実に分かりやすいルールですが、夢子はこの与件をも覆そうと…。
『このたった1票が誰も無視できないほどの大きな力を持つ。そういう事もあるかもしれませんね』
何を企んでいるんだ、夢子。
と、ここで蟲喰恵利美から夢子にギャンブルのお誘いが入り、第1話に繋がります。
夢子のブラフにまんまと引っかかった恵利美が“自分も指を落とすかもしれない”という疑心暗鬼に陥り、3人が同じリスクを覚悟する“平等”な立場で勝負は進行。
が、興奮に勝てなかった生志摩 妄(いきしま みだり)が最後に残った2本の紐を同時に切り落として終了。妄は反則負け。
恵利美も条件反射的にギロチンから指を抜いて敗退。
夢子の1人勝ちとなったわけですが、確率1/2の恍惚を勝手に断ち切った妄に激怒り。
『二度と私の前に姿を現さないでくださいませ。不快です!』
反面、蟲喰が見せた気合と根性(夢子曰く『誇り高い信念』)には惜しみない賞賛を。
スポーツマンシップですねえ(賭けていたのは指ですが…)。