
『俺に殺す力しかないと思って見下しやがる性根の腐った糞野郎共…今からお前達に見せてやる…俺にだって何かを守れる力があるってことをよぉー!』
悪党の矜持、英雄の決意、寄る辺なき者の慟哭。
「とある魔術の禁書目録Ⅲ/第19話・番外固体(ミサカワースト)」
打ち止め(ラストオーダー)を抱えてエリザリーナ独立国同盟を目指す一方通行(アクセレータ)の前に降り立ったやたらケツの締まりがいい鉄仮面少女。

『サードシーズンって言えばミサカの事わかるかな?』
彼女はミサカワースト。ミサカネットワーク全体から集中的に悪感情だけを取り出すよう作られた番外個体。

オリジナルと同じフォームで打ち出されるレールガン。しかし、弾はコインではなく鉄釘。
打ち止めからの停止命令拒絶機構が内蔵されたミサカワートスを止める方法は抹殺のみ。しかし…。
もうシスターズはひとりも殺さない殺させない。反射も使えずボコボコにされる一方通行。

『もっと逃げ回ってよ!あなたはミサカ達を1万人以上!1万回以上殺して来たんでしょ?!最低でも1万倍は人権を踏みにじらないと帳尻が合わない!利子を含めれば3倍返しじゃ済まないからね!』
鬼です。たとえ倒しても一方通行のメンタル木っ端。ただ心を折るためだけに。
悪手だったのは打ち止めを手にかけようとしたこと。それは地雷。押してはいけないアクセラスイッチ。
反射開放、右腕捻り折ってマウントとると男女平等パンチ乱れ打ち。気がつけば肉塊。

溢れる狂気、湧き上がる憎悪。
『俺の為だけにこいつは作られ殺されたっていうのか!?これが全部学園都市のクソ共の計画だったんだろ!!だったら…俺がその全部を滅茶苦茶にしてやる!』
こいつが死ななければ奴らの計画は瓦解。ならば救ってやる。
かたや浜面と滝壺。エリザリーナ独立国同盟国境近辺の寒村に身を寄せましたが、そこにも戦火が。

滝壺のノーブラジャージ。眼福。ありがとうございます。
進撃して来たのはプライベーティア。敵対国家の物資略奪を許された政府公認山賊。

シルエットはこれが近いか。ゲパルト(GEPARD)自走対空機関砲。

3つの窮地、3つの試練。交錯するまであと少し。