この世の終りが来ても人間の行動原理は変わりません。
飲んでラリってまぐわって。冥土の土産のエクスタシー。
「エクスタシー・オブ・ザ・デッド」
(2016年/アンディ・エドワード監督)
2008年に同じ邦題の吸血鬼ポルノがありますが別物です。
英国はゾンビ感染拡大中(「ロンドンゾンビ紀行」)。野党は移民が感染源と言い、政府はイスラム国の化学兵器流出が原因と発言。
この無理矢理“国際情勢”をねじ込む冒頭ナレーションが偏差値貧乏でいい感じ。
こんな辛気臭い国にいられっか。南の島でお姉ちゃんとアバンチュールだ!とヒースローを飛び立った3馬鹿トリオ(どう考えても国家非常事態宣言下だと思いますが、簡単な検疫だけで国外出国を許しちゃうとはフリーダムだなグレートブリテン)。
さて、その頃、イビサ島では…
ゾンビを見世物にしている現地の観光会社(マフィアとも言う)の従業員がうっかり(?)仕入れてきたゾンビ200体を海に投棄。
『ところで…ゾンビって泳げたっけ?』
一部はサメのエサになりましたが一部はそのまま海底を歩いて(「ランド・オブ・ザ・デッド」)イビサに上陸。
夜。3馬鹿トリオはゾンビ・ショーを売り物にしているバーへ。
鎖で繋がれたゾンビ姉ちゃんは電気ショックでダンシング(「ダンス・オブ・ザ・デッド」)。そしてメインイベントはゾンビ解体ショー。
後はいつもの展開でございます。
正直、「~オブ・ザ・デッド」を冠するには今ひとつふたつみっつな出来ですが、時折クスっとなるシーンはありましたし、周り含めキャラもそれなりに立ってはいたと思います。
お暇な方はピニャ・コラーダ片手にどうぞ。
★ご参考
年金暮らしに助けは来ない。 ロンドンゾンビ紀行[2013年12月22日]
役者は無駄に濃いのですが…。ランド・オブ・ザ・デッド[2008年10月13日]