人に歴史あり。今では煙ファミリーの中核でブイブイ言わせている心さんにも苛烈な過去がありました。
「ドロヘドロ/魔の6」
(2020年2月16日深夜BS11放送/高橋謙仁演出)
まずは栗鼠がいるという煙の館に単身カチコミをかけたニカイドウのその後から。
出迎えた能井とのセカンド・バトルは能井の片目を潰したニカイドウが先攻逃げ切り。
廊下から真向いの部屋に栗鼠を視認したニカイドウはマトリックスばりの大ジャンプ。
転がり込んで栗鼠の片腕をキープしたら、同時に煙が反対側を。
位置関係とか全然違いますが、なぜかこのシーン↑を思い出しました。
咄嗟にニカイドウが煙の顔面に弓を引くナックルアロー。この一撃で理性のタガが外れた煙は善と悪を超越して荒ぶる神「きのこ魔人」と化して大暴走。
部屋も仲間もきのこに変える地獄絵巻(能井の鉄拳制裁でようやく沈静化)。
煙さんご乱心。
どさくさ紛れにトンヅラこいたニカイドウでしたが、背中にでっかいきのこがにょっきにょき。カイマンでは応急処置すらできず、名誉の一時撤退。
ホールでカスカベ博士とバウクス先生の処置を受けたニカイドウ。ここで両ドクターの口からホールに現れたツギハギ男(心さんの事)の過去が語られます。
遡る事10年。まだ町内会が魔法使いと徹底抗戦していた武力闘争時代。
魔法使いは見つけ次第皆殺し。タレコミ推奨、賞金あり。
少年「心」の母親は魔法使いだったので町内会が惨殺。父は普通の人間でしたが、心には魔法使いの因子が。
ひっそり暮らしてた父子を職場上司が密告。父は町内会に連行され拷問死。心は直接拷問に関わった町内会メンバーを残らず撲殺(この時から得物は釘抜き付きハンマー)して逃走。
魔法使いの力の元である黒い煙の管が体内のどこにあるのかわからず、自らの両腕を切り刻んでいるところをカスカベ博士が発見。
カスカベ博士の手で煙の精製管を発見した心は晴れて魔法使いに。
切った手指を縫い合わせると『用事を済ます』と言い残して再びホールへ。
『どんな魔法なのか見せてくれよ』というカスカベ博士の願いはすぐに叶いました。
運ばれてきた商店街メンバー46人の遺体。いや、正確には全員生きたままバラバラにされているので遺体ではありませんが…。
心さんの指の縫合痕って、てっきり「進撃の巨人」の拷問のようにハサミでヂョキヂョキされたものかと思っていましたが、まさか自分で切り刻んでいたとは…。
当時の新聞記事の見出しを見る限り、心少年の殺した数は65。
津山事件の倍以上。妥協無し躊躇無しお目こぼし無し。復讐のお手本です。
さて、カイマンの中の人と同じ顔をした男、栗鼠は独自に自分を殺した犯人を捜し始めました。
人間だった頃のカイマンを見たという人間も現れ(話聞く前にカイマンが殺しちゃいましたが)、事態はさらなる混沌の淵へ。
さあ、面白くなっ…え?来週「野球回」なの?
おまけ
10年前の餃子売りニカイドウ。可愛い(ちょっとジブリっぽい)。
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★本日のTV放送【19:25~BSテレ東/シネマクラッシュ】
★本日の出来事…1972年(昭和47年)のこの日、あさま山荘事件勃発(収束は28日)。