『つまり、消去法で誰が犯人か分かるまで死に続けろって事?』
So, I'm just supposed to keep dying until I figure out who my killer is?
“死に戻り”はナツキ・スバルの専売特許ではありません。
「ハッピー・デス・デイ」
(2017年/クリストファー・ランドン監督)
自己チュー×高飛車×ビッチな女子大生ツリー。
飲んでゲロッて気が付けば昨夜初めて会った男のベッド。
頭割れそう…鎮痛剤頂戴…ってかあんた誰?
ったく誕生日だってのに最悪の朝、最悪の月曜ね。
ダサいルームメイトの作ったカップケーキはゴミ箱にポイ。授業は遅刻したけど先生は不倫相手だから問題無し。パパとの食事はすっぽかして夜はパーティ…って変なマスク被った奴が後つけてくるんですけど…。
このマスク、いい感じに気色悪くて印象に残ります(「スクリーム」より病的)。
で、襲われ刺されて気が付けば昨夜初めて会った男のベッド。え、なにこれデジャヴ?
同じ月曜がリセットされてリスタート。
いわゆる“ループもの”。記憶は保持している(リーディング・シュタイナーを持っている)ので、何とか災難から逃れようと様々な行動パターンを取るのですが、結局最後には殺されて見知らぬ男のベッドの上。
唯一の協力者は“昨夜初めて会った男”カーターですが、死に戻る度に状況を説明しなければならず…(カーターは部屋に「ゼイリブ」のポスター貼ってる時点で“いい奴”確定)。
SFチックなスラッシャーかと思わせて中盤はコメディ、終盤はサスペンスを盛った上で最後は人間ドラマになってしまうという4段逆スライドホラー。
同じ1日を何度となく繰り返すうちに、これまでの生き方を振り返り、自身の在り方を見つめなおす徳の高いホラーです。
ふと、「レギオン」の料理人の黒人が言っていた台詞を思い出しました。
『子供の頃、寝る前に親父が言っていた。もし、明日の朝、目覚めなかったら今日が人生の最後の日だ。誇れるか、これまでの人生を。もし、誇れなかったら、生き方を改めろ』
クリストファー・ランドン監督って「ゾンビーワールドへようこそ」を撮った人ですね。なんか納得。
★ご参考
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★本日4月1日は「はがねの日」
一般社団法人・全日本特殊鋼流通協会(全特協)が2005年(平成17年)に制定しました。
はがね→鋼→STEELと言えば、
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★本日のTV放送【19:50~BSテレ東/シネマクラッシュ】