男に金騙し取られた上に無職!返す刀で家賃更新!車検!
下痢腹に浣腸な人生の試練。
もうこうなったら…。
「波よ聞いてくれ/第3話・お前らは緩い」
(2020年4月17日深夜BS-TBS放送/小谷野竜成演出)
店長の予告通り、夏祭り終了後に解雇となった鼓田ミナレ。
『ふ・ざ・けるなー!!』の絶叫と同時に「ケルナー種」の解説が入る構成素晴らしすぎ。
店の警備兵“セコム代行”として毎晩泊まり込む、という代案も蹴られ(当たり前だ!)、晴れて無職(給与清算はきっちりかっちり日割りぽっきり)。
商品名言ってるのに何故モザイクが…?
当然ヤケ酒(昼間から)。お供はキッチン担当・中原忠也(店休みなのか)。
貯金も少ない所に家賃更新と車検のサンドイッチラリアット。このままでは住む所も…と嘆くミナレに“同居(同棲ではない)”を持ちかける中原でしたが…。
『漸羅(全裸を変換した中原の新しい名前)。お前と私は今宵をかぎりに一度たもとを分かつ。しかし!私が本当の意味で食い詰めたとき、再びお前の前に現れるだろう。そのときまで…さらばだ~!』
いい奴だなぁ、中原。
いつものように泥酔で帰宅。いつものように玄関でバタンキュー。
しかし、そこは階下の他人の部屋。
何とミナレが毎回酔って帰って寝転がっていたのは階下の住人の部屋の玄関先で…そんなミナレを毎回上まで背負って届けてくれてたのもこの人で…ミナレを居間に横たえて靴を揃えてくれていたのもこの人であったという“事実は東スポより奇なり”な一幕。
『あぁ…じゃああれですかい?あっしは…記憶を失うほど飲んで帰っても、靴をそろえてからベッドに倒れ込む几帳面な性分…どころの話じゃなくて!公害レベルの破滅型だったってことですかい?』
穴があったら…などというレベルを余裕でオーバーランした羞恥の終着駅。もはやここに住み続けることは…。
『麻藤さんエマージェンシーエマージェンシー!ラジオの仕事私受けるよ!うん、うん!それとね、藻岩山ラジオに私の寝床を用意してくれ~!倉庫!?倉庫ってあんた…あっ…おうよ!じゃあ倉庫で!』
この行動力と決断力。サバイバルの基本です(そこに至る過程が駄目駄目ですが)。
「ガラスの仮面」文庫版は現在27巻まで発売中。
大荷物担いで藻岩山ラジオを訪れたミナレに麻藤が持ち掛けたのは“ミナレの冠番組”。
『ああ~すみません。今なぜか脳裏に“いんぐりもんぐり”のビジョンが』
『本当になぜなんだよ?』
どこかのコーナーではなく、独立した単独番組。時間帯は…毎日午前3時30分!
♪人生、楽ありゃ苦もあるさ~(この歌の正式タイトル「あゝ人生に涙あり」って知ってました?)。
流石に倉庫滞在はマズかったのか、ミナレの身柄はAD南波瑞穂(なんば みずほ)が預かることに。
人が良くて笑いの沸点が低い…最高の同居人にして最高のリスナーです、瑞穂ちゃん。
(ラジオ局のADすら眠りにつく午前3時半。ええ~皆様いかがお過ごしでしょうか?鼓田ミナレです)
駄目だけど真っすぐ。世知辛いけど温かい。先は見えないのに畳みかけ。今期私的No.1候補です。