『ミナレ…どんな仕事についてもいい。周りから笑われる人間になれ。それが一番大切。はっくしゅ!冷えてきたからそろそろ帰るぞ。…帰りたくねえ。スッた4万どう言い訳すっかな…』
『ミナレ…クズの話を真に受けちゃダメよ。人に尊敬される生き方をしなさい。いーわね!』
濃いなぁ~鼓田一族。
「波よ聞いてくれ/第6話・そんなものはいない」
(2020年5月8日深夜BS-TBS放送/河村智之演出)
そんな濃い~両親からミナレに贈られてきたありがた~い「食料」…新巻鮭(それも4本!)。
『渡せないでしょ、冷蔵庫に入らないと分かっているものをご近所にはさぁ。チルドのマトンならまだなんぼか良かったか…は?肉なら2年前に送った? そうだっけ?』
何気に重要な会話をしていますが、ちょっと置いておいて。
以前(と言っても四半世紀くらい前)、私がいた会社の社長さんは新巻鮭に強いこだわりを持っておりました。
12月の最終営業日、全国から集められた社員(総勢200名くらい)は、一人一本ずつ、新巻鮭をぶら下げて、家へ、故郷へ。
その後ろ姿を満足そうに見送る社長…。
だーかーらー、困るんだよ、そんなもの手渡されても。
1本でも高難易度クエストだった新巻鮭。それが4本。途方に暮れるミナレの気持ち、よっく分かります。
1本は中原くんに、1本は会ったこともない向かいに住む女子大生と思しき女の部屋のドアノブに、そして1本はさんざっぱら迷惑をかけた斜め下の住人、沖進次さんに。
『先輩!何も言わずにこれ受け取ってください!』
どんだけ迷惑をかけ続ければ気が済むんだミナレ。
さて、次回収録の企画を麻藤さんから無茶振りされたミナレですが、当然ノーアイデア、ノープラン。
局に寄せられたFAXを眺めていたら何やらおどろおどろしいものが1枚。
死んだ彼女の霊に祟られている、助けて!という28歳・男性から。
電波か悪戯か、いずれにしてもこんなものは無視…って送信者の署名が沖進次!?
そう言えば新巻鮭押し付けた時にドアの奥から腐臭がすると中原が言っていたような…。
ガチかよ!? そして麻藤さんの指示は、
『FAXの送り主の部屋に行って一部始終を録音して来い。人間が本気で恐怖する声なんてラジオじゃなかなか流れねえからなあ』
アシスタントは瑞穂ちゃん(←実は心霊大好き)。
『お前に何かあったら、保釈金は全額払ってやるからよ』
逮捕前提っすか。天使か悪魔かディレクター麻藤。
音の収録だけなのに神主・巫女装束まで用意して沖宅へ(押さえで瑞穂ちゃんはビデオ持参…にしても車の運転、トム・クルーズレベルだなミナレ)。
室内は壁から天井から護符まみれ。盛られた塩。漂う腐臭。そして天井から…。
『うわあぁあぁああああああ!』
絶対すっとこどっこいなオチが待っていると思いますが、引っ張り放題引っ張ってTo Be Continued.
※天井裏に「何か」があって、天井から「何か」が降って(滴って)来る、というのは鉄板のホラー描写ですが、いざ例を挙げようとするとなかなか思いつきません。
やはり代表はこれですかね。
おまけ
中原家に居候している城華(たちばな)マキエの兄(マキエを軟禁していた電波系シスコン。VOYAGERの店長と接触事故を起こして現在行動制約中)の姿が一瞬イメージショットで映りましたが…ええっと北斗武士さん?
※バンコラン@パタリロも捨てがたい…。