「山よりも高い波が立つ冬の日本海のように、北陸の男たちは荒々しく激しい気性を内面に秘めている。福井は石川・富山を合わせた北陸3県の中でも、商工業が栄える都市として、古くからやくざ者の数が多く、絶えず縄張り争いを繰り返し、凄惨・苛烈な抗争事件が絶えなかった」
「北陸代理戦争」まんまのOPナレですが、“凄惨・苛烈”に付いていた「広島や九州のやくざ者たちでさえ顔を背ける程」という修飾語が消えており、若干マイルドに。
《組長を 海辺に埋めて 晒し首》な描写も「北陸代理戦争」まんまですが、埋め方が甘いですね。
西村さん、撮影大変だったろうなぁ。冬で日本海で雪ですよ。それに比べたらこんなのただの日光浴ですよ。満潮になれば溺れ死にますが。
「実録・北陸やくざ戦争」(2001年/石原興監督)
ソフトタイトルは「実録・やくざ戦争」のみですが、本編には「殺しの盃」というメインタイトルがどどーんと入っておりました(Vシネではよくある話)。
お話は「北陸代理戦争」とほぼ一緒というかリメイクですね。オリジナルで松方弘樹が演じた役(モデルは川内組組長・川内弘)を白竜が演っております。
違うのは、オリジナル撮影後に起きた事件-川内弘が撮影にも使われたお気に入り喫茶店で射殺された-まで取り込んでいること。
個人的収穫は若くして鬼籍に入ってしまった“ぽっちゃりトリオ”の元気な姿が拝めた事。
特に橋本は出演しているのを知らなかったという事もあって、ちょっと泣きそうになりました。
★何はともあれオリジナルを観てください。
--------------------------------------------------------------------
本作の監督・石原興はレギュラー、スペシャル、劇場版ほぼ全ての必殺シリーズの映像面を支えてきた名カメラマン(&演出家)。
そして、必殺で思い出す人と言えば…
★本日6月28日は1983年「おやじ、涅槃で待ってる」の一言を残して京王プラザホテルから投身した沖雅也の命日です(享年31歳)。
必殺仕置人、必殺仕事屋稼業、太陽にほえろ!のクールな二枚目も素敵でしたが、半歩外れたコミカルさが本来の持ち味であったような気がします。
その集大成が「俺たちは天使だ!」(1979)ですが、その萌芽が見られたのが前年の、
------------------------------------------------------------------------------
★本日のTV放送①【14:00~BSテレ東/シネマスペシャル】
★本日のTV放送②【15:00~TOKYO MX/スクリーンMX2】