雛見沢の地を逃れたサトコを待っていたのは、また地獄だった。
殺戮の跡に芽生えた友情と希望。
百年輪廻の巻き添えで行きついたソドムの街。
進学と落第、成功者と落伍者とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた。
ここは上流階級社会のゴモラ。
次回「聖ルチーア」
来週もサトコと地獄につきあってもらう。
という「ボトムズ」チックなナレーションが脳内自動再生。
沙都子だけ受験失敗→闇落ちフラグかと思ったら、もっと嫌な現実が牙を剥いておりました。
「ひぐらしのなく頃に 業/第19話・郷壊し編 其の弐」(2021年2月11日深夜BS11放送/間島崇寛演出)
沙都子と一緒に夢の学園生活を。梨花の誘いに乗って聖ルチーア学園を受験することにした沙都子。
1年次から始めて約2年半。JC時代のほとんどを受験勉強に費やして本番&合格発表。今回は時計の針が進むのが速い。
努力の甲斐あって揃って合格。これで一気に時計の針が3年進んで卒業式にでもなってくれれば、万事順調OKハッピーなのですが、残念ながらそう旨くは。
クラスから受け入れられ、教師にも認められる梨花と孤立を深めていく沙都子。
安達も通った道だぞ。めげるな沙都子。
が、元々勉強嫌いの沙都子がハイソな学校の授業についていけるはずもなく。
教師から言い渡されたのは連日放課後補習室行き、嫌なら自主退学という問答無用な最後通牒。
補習室、そこは落ちこぼれの吹き溜まり。そのまま2年になれば最早通常クラスへの復帰も叶わず、日々是補習な特殊学級行き。
地獄です。
穴蔵のような補習室で賽の河原のような課題に埋もれる沙都子と、明るいサロンでお茶とお菓子と学友に囲まれる梨花。
『ねえ梨花…あなた言いましたわよね、わたくしと一緒に学園生活を送りたい、そう言いましたわよね。ねえ梨花…これは…どういう事ですの!?』
勉強しなかった沙都子が悪いという人もおりますが、そもそもが無理ゲーなんですよ。合格するだけでライフは使い果たしてしまい、残っているのは搾りカス。
梨花と離れたくないという一心で中学時代の全てを捧げてきたのにこの結末では、そりゃ黒い感情も頭をもたげてくるというものでしょう。
疎外、裏切り、絶望…。進むに進めず逃げるに逃げられず。自業自得と切って捨てるなんて事、私にはとても…。
もうこの魔窟を血の海に沈めてください。
GO沙都子GO!です。
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★本日2月15日は近藤正臣(1942~)の誕生日(おめでとうございます!)
今回は異色の必殺シリーズと社会派の問題作を。
★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】