『大変お待たせいたしました。お客様のお探しはこちらでしょうか?』
この世の物理法則を無視した素材「アーキタイプ」。
その原料は紅塵。
紅塵は怪獣のゆりかごにして羊水。
限られた場所でしか採取できなかった紅塵が、怪獣とセットで突然この世に溢れ出した。
紅塵の霧に包まれたラドンはほぼ無敵。
インドのウパラ研究所の地下プラントでは、紅塵から生まれた怪物「サルンガ」が紅塵をコントロールして力業で地上への扉を押し開けようと…。
『ヤツが紅塵を操るっていうならこちらも同じことをしてみせるというのはどうですかね? オーソゴナル・ダイアゴナライザー。使用許可をいただきたい』
触媒のように働き他のアーキタイプを変質させる物質、それがオーソゴナル・ダイアゴナライザー。略してOD。ん?OD?
ウパラ研究所研究部長BBが持ってきたアタッシュケースに入っていたもの。おっと、こいつは…
オキシジェン・デストロイヤーじゃございませんか!
(写真中央は手作りODで怪獣退治に挑むシバシゲオ先生@パトレイバー)
「ゴジラS.P≪シンギュラポイント≫/第7話・じかんのぎもんふ」(2021年5月13日/BS11放送/筑紫大介、鈴木拓磨、宮原秀二演出)
開巻いきなり鳴り響く伊福部サウンド! 群れを成して東京湾に侵入するマンダとそれを追う巨大水棲獣類。
波を蹴立て船を蹴散らし遂に上陸!(すげー迫力)
車両踏み潰し、タワマンなぎ倒し、マンダ捕食する怪物のご尊顔は紅塵に紛れて判別不能…でしたが、公式HPにはフルネームと共に全身像が掲載されておりました。
ゴジラアンフィビア。おっとこいつは…
バランさんじゃございませんか?
巨大生物の呼称はゴジラに決定(由来の説明がないぞー!)。
駆除のための大規模交通規制が敷かれ、自家用車と戦車が上り下りを仲良く二分。
絵面は完全に「パトレイバー2」(写真右下)。
ウパラ研究所ではBBがODをサルンガ目掛けて投下。紅塵の海に達した所で起爆。
一瞬で結晶化した紅塵は制御不能なヤマアラシのように先鋭化して壁にサルンガに突き刺さりますが…。
『なんということだ。これも葦原の予言の一節ということになるのか? 素晴らしい!…だが失敗だ』
謎の言葉を残して作戦は終了。
一方、大滝ファクトリー。
何と倒したアンギラスのツノを「戦利品」としてちゃっかり持ち帰り…ってどうやって運んだんだ?
これに柄を付け槍に加工。名付けてロンギ…あいやアンギラスの槍。
『いざいかん!あ、ゴジラ退治~!』
何でしょう、盛り上げ放題盛り上げた後のこの緊張感の無さ(笑)。
そもそもゴジラとジェットジャガーではスケールが違いすぎるわけですが、果たして戦闘は成り立つのか。窮鼠猫を噛む的逆転劇が生まれるのか。
頑張れ大滝ファクトリー。
★東京湾の大怪獣に挑む特車二課の華麗な戦いはこちら。
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★本日5月16日はヘンリー・フォンダ(1905~1982)の誕生日。
名作・珍作数知れずの人ですが、1本選ぶなら問答無用でこれ。
★そしてもうひとり。本日はダニー・トレホ先生(1944~)の誕生日(おめでとうございます!)
最近はやたらとヒット&アウェイ(やり逃げとも言う)な仕事が多いトレホ先生ですが、作品の(もしくはシリーズの)顔になっているものと言えば…。
★本日のTV放送【20:00~BS日テレ/日曜ロードショー】
※何気にヘヴィロテだよなぁ、この作品…。