『綺麗…』
『ああ…サーニャの瞳のようだ』
『お父様、お母様、サーニャはここにいます。ここにいます』
第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」のゲスト出演だけで、サービス回だと思っておりましたが、それどころではありませんでした。
2008年8月8日「ストライクウィッチーズ」第6話「いっしょだよ」から丸14年越しの伏線回収。
1944年。もうひとつの8月18日(から19日)。
「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ/第7話・太陽の理由」(2022年8月21日深夜TOKYO MX放送/脚本・絵コンテ・監督:佐伯昭志)
ルミナスウィッチーズ次の公演国はオラーシャ帝国(ざっくりロシア)。
1939年のネウロイの侵攻によって、ウラル川地域より東と中東方面に分断された国。
降り立ったのはチェリィビンスクの郊外。
そこはネウロイの襲撃から逃れるために山脈を超えて、ひとつの町をまるごと疎開させて出来た町。暮らしをイチから作り直している町。
移動中、様子のおかしくなったモフィを診てもらうために、使い魔に詳しいと言われる人を訪ねたジニーら。
3年前にモスクワから疎開して来たというアンナとヴォロージャ。
家の窓辺には唯一焼け残ったピアノの白鍵がひとつ。
壁のカレンダーには8月18日に猫のマーク。
アンナは祖母がウィッチ、ヴォロージャは元ピアニスト。娘の誕生日にはヴォロージャがピアノを弾いて家族だけのミニコンサートを。
娘はウィッチ。今もヨーロッパでネウロイと闘っているという。
町の人々は再興作業に手いっぱいでコンサートを見に来る余裕はないだろう、と判断したグレイス少佐は急遽「ラジオコンサート」を企画。
ジニーらの懇願で、ヴォロージャにもピアノを弾いてもらうことに。
放送当日、ネウロイが出現、迎撃は第503統合戦闘航空団。ジニーは地上からネウロイの位置を認知しましたが、ネウロイによる通信障害で503に伝えることができません。
ならば障害のない雲の上まで。
ジニーの手を引いて(他のメンバーも一緒に手を繋いで)アイラが空へ。目指すは雲上。
『ネウロイはシリウスの方角です。お願い、届いて!』
同じ頃。
「ストライクウィッチーズ/第6話・いっしょだよ」(2008年8月8日放送/脚本・絵コンテ:佐伯昭志)
夜間特別警戒を命じられた第501統合戦闘航空団のサーニャ、エイラ、そして宮藤芳佳。
宮藤は夜間飛行初体験。夜の闇の深さにビビる宮藤の手を引いたサーニャとエイラは一直線に雲上へ。
サーニャの歌を復唱するネウロイの襲撃を退けた3人の耳に届いた音、それは…
『これは、お父様のピアノ…そうか、ラジオだ。この空のどこかから届いてるんだ』
この時聞こえたピアノがこのような状況で演奏されていたとは。
単に501をゲストで顔出しさせるだけじゃなく、ミッシングリンクを(14年かけて)繋いでしまうとは。
夜間偵察任務出発前、近未来予測のできるエイラが見せたタロット占い。
引いたのは宮藤でしたが、出てきたカードは「太陽」。
『良かったな。一番会いたい人にもうすぐ会えるってさ』
そして今回のエピタイ「太陽の理由」。
出来過ぎだ…。
手を繋いでの雲上飛翔、サウナという小道具もきっちり韻を踏んでまるで1枚のカードの表裏。
見事なサービス回でした。
おまけ
サウナ後の水浴びサーニャ(…の●首)。
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★本日8月23日は「不眠の日」
睡眠改善薬「ドリエル」でお馴染みエスエス製薬株式会社が制定。
本来はふ(2)み(3)んで2月3日でしたが、不眠に休みはないので毎月23日も不眠の日になりました。
主人公が不眠というと「インソムニア」「マシニスト」「ファイトクラブ」辺りが思い浮かびますが、本日はもちっと地味な(もしくは変化球的な)こちらの2本立てをどうぞ。