デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

エイリアンVSヴァネッサ・パラディ

フランスでも田舎に行けばテキサスがあるんですねえ。

にしても無茶な邦題付けたものです。

「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ(2004年/ディディエ&ティエリー・ポワロー監督)

ヴァネッサ・パラディはフレンチポップス界の歌姫にしてジョニー・デップのパートナー(2012年破局)。

テキサスの田舎と瓜二つなフランスの片田舎。歌手を夢見るコンチャ(ヴァネッサ)と刑務所を脱走した恋人ジェームス(懲役133年!)とちょっと狂った住民のもとに、何しに来たか分からない殺戮エイリアン軍団が!

一応、シチュエーション・コメディらしいのですが、フランスの笑いはどうも・・。

ただ、テキサス好き、B級好き、奇妙な味わいのSF好きな人にとっては、脱力しつつも微笑ましい佳作となるかもしれません。

ラストなんかほとんど「うる星やつら」と同じノリ。完全にやり逃げ。

どうも世間では駄目駄目の烙印押されてるようですが、結構好きです、こういうの。

因みに原題は「ATOMIK CIRCUS - LE RETOUR DE JAMES BATAILLE」(アトミック・サーカス/ジェームズ・バタイユの帰還)。

こっちは恋人の方が主役の位置づけなんですね(にしても日本と向こうじゃポスターのイメージがまるで違うな…)。