ルイジアナ。またしても南部。
出逢って混じって変化して。刻んで煮込んで盛り付けて。宗教の闇鍋。
いや冗談抜きで、テキサスの田舎とルイジアナの田舎には行きたくないです。
「ジェサベル」(2014年/ケヴィン・グルタート監督)
ジェシー(セーラ・スヌーク)は恋人との同棲生活を始めようとした瞬間、交通事故。
恋人死亡、お腹の赤ちゃん死亡、自身は助かったものの当面は車椅子生活。
仕方なく永らく音信不通だった父に連絡を取って、故郷ルイジアナへ。
久しぶりの実家。そこには封印された隠し部屋が。それはジェシーが幼い頃に亡くなった母の部屋。
ジェシーはここで生前、母が残したビデオレターを発見。成長した娘に送るタイムカプセルのような映像書簡。
カメラに向かってにこやかに話す母はやがて禍々しい予言を口に…。
ただでさえ鬱病街道まっしぐらな事故に遭った直後なのに、追い打ち駄目押しトドメ刺し。
流石にこの試練のつるべ撃ちには同情を禁じ得ません。お話的には、やはり南部を舞台にした「スケルトン・キー」と同じ箱に入ります。
セーラ・スヌークという女優さん、特に美人ではないのですが、キャシー・ベイツとフィリップ・シーモア・ホフマンを足しっぱなしにしたような顔立ちが独特の雰囲気を醸し出してかなりいい感じ。
所謂ティーンズ・ホラーに出て来るような(適当に可愛いだけの)女の子だったら印象5割引きになっていたと思います。
こけ脅しなハッタリ演出はほとんどありませんが、ドルビーTrueHD5.1chの効果は絶大で、家の中を走り回る足音とか立体感抜群です。
ボリュームアゲアゲで観るか、ヘッドホンの着用をお勧めします。
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追悼:ジェームズ・ホーナー
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作曲家のジェームズ・ホーナーがお亡くなりになりました(snowmanさん、情報サンクスです)。
ご冥福をお祈りいたします。