南部、新居、臨月妻、怪異現象、バチカンからの使者…てっきり「悪魔の棲む家」×「デアボリカ」だと思って観始めたらお話は予想の斜め上。
騙されました。いい意味で(監督が「燃えよ!ピンポン」のコンビだと知っていれば最初からそのつもりで観たのですが…)。
「ヘル・ベイビー/HELL BABY」
(2013年/ロバート・ベン・ガラント&トーマス・レノン監督)
ここは南部、ルイジアナ。冒頭映し出される廃墟の一軒家が実にいい感じ。
いいですよね、廃墟。
ジャックとヴァネッサ(もうすぐ双子が生まれる)の白人夫婦は、黒人居住地ど真ん中の廃墟を格安購入。
念願の我が家は地元でも有名な訳あり物件。
いや心霊現象云々以前に当たり前のように地下室で暮らしている黒人と家の中を徘徊している全裸の老婆は何だ?
日に日に奇行に走る妻↑。今度、ナバホ族の彼氏に逃げられた妻の妹↑が(元カレ直伝の)清めの儀式をやりに来るという。
地元の警官コンビはどう見てもアホだし、情報を聞いてバチカンから駆けつけてきた神父コンビもどう見ても…。
神父コンビは監督コンビ。
王道のショック演出と腰砕けなギャグの波状攻撃。ゴア(グロ&ゲロ。あとちょっとだけエロ)なシーンもしっかりあるので、決して生ぬるくはありません(「く、くだらねー」「わ、びっくりした」「げ、気持ちわりー」の繰り返し)。
正しいエンターテイメントだと思います。
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