いやあ、これまで様々なサメものを観て来ましたが、断言します、本作が最低です。
本作の前に最低なく、本作の後に最低無し。清々しいまでの駄目っぷり。
「フランケンジョーズ」(2016年/マーク・ポロニア監督)
1942年のドイツ。不死身の細胞であるフランケンシュタインの脳と心臓を手に入れたマッドサイエンティストの隠れ家をナチ親衛隊が急襲。
研究成果を出せと迫るも科学者が拒否したので射殺。脳と心臓を奪取してトンズラ。
待て待て、欲しいのは“研究成果”だろ? 脳と心臓だけ持って行ってどうする?
しかもビーカーに入った脳と心臓を蓋もしないでアタッシュケースに入れて横にしたまま運ぶ間抜けぶり(取っ手を持ったら中で全部こぼれてしまう)。
ナチの潜水艦がぬぼーっと海面から出てきた時のCGが「モンティパイソンかよ!?」なレベルだったので、本作が地雷なのは一目瞭然なのですが、それにしても…。
案の定、ナチは何も生み出せないまま70数年(なんですとぉ!)。
何代目か知りませんが研究を引き継いだナチ残党の科学者が、色んなサメを継ぎ剥いでフランケンの脳と心臓を移植してフランケンジョーズ(原題はSHARKENSTEIN)完成!
待てい! 70年以上かかって出来たのサメかい!?
移植ったってただ頭と体にメス入れて脳と心臓放り込んだだけじゃん。勝手に繋がってくれるのかいフランケン脳は。
これなら紙に描いた絵切り抜いて合成した方がマシなんじゃないかというCGも腰砕け博覧会でしたが、通常シーンも驚きの酷さ。
会話が喋っている人のアップのみ。海上でボート2台に乗った保安官と船長と観光客3人の会話なのに引き画がひとつも無い。全員別撮りかい!?
役者は通りすがりの人に「ねえねえ、一杯奢るからちょっと映画出てくんない?」と頼んで集めたとしか思えない演技力。
サメはいつの間にかトランスフォームして腕が生え、老女レ●プまでかます悪辣ぶり。
👆判り難いですが、元ポルノ女優のおば(あ)さんを襲っているところです。
これまで最低映画は「恐怖!キノコ男」がディフェンディング・チャンピオンでしたが王座陥落、本作が新チャンピオンとなりました。
★前チャンピオンはこちら。