このキャラ無しでは話が転がらないし、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」でジュリエット・ルイスがリスペクト・コスプレするほど影響力がある存在なのは承知の上で敢えて言います。「スーザン・ジョージが邪魔」
「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」
(1974年/ジョン・ハフ監督)
この女、どう見てもただの厄ネタです。
この女がいなくても、「警察(ヴィック・モロー)の機動力」対「ピーター・フォンダのテクニック」あるいは、「かつて星条旗を背負った男」対「キャプテン・アメリカ」という図式だけで十分引っ張れます。
ダッジ・チャージャーを超低空飛行で追撃&体当たりするヘリコプターという大迫力シーン始めつるべ打ちのカー・アクションが巣晴らし過ぎるので余計「嗚呼、この女さえいなければ」と(スーザン・ジョージのファン読んでたらゴメンよ)。
という訳で、この映画の主役は偏屈保安官フランクリン役のヴィック・モローです。
タイトルも「やけっぱちフランクリンとおとぼけパトカー軍団」に脳内変換すれば、ラストの味わいも大きく変わってくるでしょう。