湘南新宿ラインに揺られる帰り道。
前にいるおっさんが熱心に読書。肩ごしに覗いてみると、「中国製トカレフとは」の表題が。
おお、これは俺も気になっていた話題だ。
というのも「ジョゼと虎と魚たち」にこんな台詞があったので。
『この中国製トカレフって手に入らんか?』
『知るかいや!・・・ロシア製ちゃうんか?』
『週刊誌に中国製って書いてあった』
トカレフ(正式名称トゥルスキー・トカレブァ1930/1933)は、旧ソビエト連邦陸軍が1933年に正式採用した大型の軍用自動拳銃。生産性向上のために安全装置すらとっぱらったという実にナイスな銃です。
私もトカレフ=ロシア製だと思ってたので、「中国製トカレフ」の出自がちょいとばかり気になっておりました。
折角のチャンス。吊り広告の見出しを読むふりをしながらメガネ着用。いざショルダーハッキング!
『1951年にワルサーPPの流れを汲むマカロフがソ連軍に正式採用されたため、1953年にトカレフの生産は終了。
中国は、1949年の建国後、ソ連から技術者を招いてトカレフの国産化に取り組んだが、ほどなくソ連との関係が悪化、技術者が帰国してパーツ供給も途絶してしまった。
そこで中国は自力によるトカレフの国産化を図り、1954年、ついに純国産のトカレフを完成させた。
中国北方工業公司(通称ノーリンコ)で製造された事から「ノーリンコ54式拳銃」と呼ばれる。日本の暴力団に流れている多くがこの「ノーリンコ54式」である。』
・・・・なるほど、そういう事だったのか。
ためになるなぁ、湘南新宿ライン。
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