デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

原作タイトルを曲解しちゃいかん! アイ・アム・レジェンド

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明けましておめでとうございます。
新年一発目は、昨日のオメガマンに引き続き、「地球最後の男」3度目の映画化を。

アイ・アム・レジェンド
(2007年/フランシス・ローレンス監督)


回を追うに従って頭の悪い映画になっているような・・。

前2作同様、廃墟の街の絵は素晴らしい。でも、どうせCGと思って観ちゃうから感動は半減(「オメガマン」は本当に無人の都市だったから偉く感心しましたが)。

お相手は吸血鬼ではなくて、細菌に冒されたミュータント。

「オメガマン」のミュータントは、変な服来て白い粉被ってカラーコンタクト入れてグラサンしてる「人」でしたが、今回は「ノストラダムスの大予言」的変異体。

どういう訳か身体能力まで向上、ぎゃうー!と唸ってほとんど野獣、と思いきや、ネビル(ウィル・スミス)の仕掛けた罠と同じ罠を仕掛け返してきたりと知恵もそこそこ。

「28週後」のレイジ・ウィルスとイメージ被りますが、これはこれで有りかねぇと思っていたら中盤から肝心のストーリーがダダ崩れ。

ネビルがやたら「グランドゼロ」を強調するのも、生き残りの女(若い時のジェシカ・ハーパーに似てる)が「神様」連呼するのも、何か引っかかるし。

で、あの頭ん中お花畑な安直ラストはなんじゃらほい。あと「レジェンド」ってそういう意味じゃないぞ。原作タイトル冠したんなら、意図を曲解するんじゃない。

(写真はリチャード・マチスンの原作本カバー)

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