元々このシリーズは“スーパー・ナチュラル”をネタにしてきました。
だから超能力を使おうが宇宙人が出てこようが別に構やしません。
でも、目の前でキノコ雲が立ってるのに洗い流せば無問題なんて描写を許す訳にはいかねえよなあ。
(2008年/スティーブン・スピルバーグ監督)
大体、何であそこで核実験があるってインディが知ってるのよ。ついでに言えばなんで鉛の冷蔵庫に入れば大丈夫って判断できるのよ。
爆心地なのに冷蔵庫だけ無傷(さすがアメリカ製!)。そのまま数キロはすっ飛ばされたであろうに中の人無傷(さすがアメリカ人)。熱線と着地の衝撃は無視。
で、目の前でキノコ雲。冷蔵庫出た瞬間に致死量の放射能浴びてると思いますが。
“この映画は漫画ですよ”というメッセージかもしれませんが、このデリカシーの無さには唖然呆然怒髪衝天。
ツボを心得たシーンもありますよ。帽子や影の使い方、倉庫で一瞬映るアーク、ショーン・コネリーの遺影、カレン・アレンの「インディアナ・ジョーンズ」などなど。
でもまあこの程度のサービス、スピなら寝てても出来るでしょう。
ハリソンはすっかりお爺ちゃんだし。カレン・アレンは歳喰ってもコケティッシュで可愛いですが(但し、ウェディング・ドレスのシーンを除く)。
老人×駄目駄目脚本(インディがドイツで二重スパイやってたって何だよ)×ま、こんなもんだろ的手抜き演出・・・そりゃラジー賞候補にもなるでしょう。
※全然関係ないですが、某映画雑誌で「インリン・ジョーンズ/クリサヘル滝川の王国」という作品を発見・・・滅茶苦茶面白そうな気がするのですが、気のせいでしょうか。