デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

号泣アニメ第3位。 タイガーマスク/最終話「去りゆく虎」

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『これがお前らに教わった反則だ! 全部返してやる! そして俺は伊達直人に帰るんだ!』

とっくの昔に廃盤だろうと思っていたらAmazonに在庫が4枚。即買いです。

タイガーマスク/第105話・去りゆく虎」

(1971年9月30日放送/勝間田具治演出)


DVD18巻。第101話「虎の穴の処刑」から5話収録。ついでにケン(イエローデビル)の登場からビッグ、ブラック、キングのスリー・タイガー戦と大門の壮絶死までを収録した13巻も買って連続鑑賞(275分)。

リバースのインディアン・デスロックで景気良く吐血したり(肺病かよ!)、大門の墓標が木だったり石だったりと突っ込み所は数知れずですが、気にしない気にしない。

特殊な線描とシュールな心象描写、実写を交えた実験的手法など見所満載。

ルリ子がタイガーの正体を知って、突如昼メロ演歌ドラマと化す「虎の穴の真相」、ミスターXの絶命シーンを“藁人形に杭を打ち込む実写”で表現するという荒業に出た「あがく虎の穴」を挟んでの最終2話。

虎の穴と和解した後、交通事故で人知れず死ぬという、哀しいにも程がある原作ラストを真っ向否定した男泣きクライマックス。

失うものがなくなった男は馬場にも猪木にも止められない!

私的号泣アニメの五指に入る大傑作です。