デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

イエーガー+スカイウォーカー=・・ かもめのジョナサン

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たまには切り株系をちょっと離れて、哲学的癒し系を。

かもめのジョナサン」(1973年/ホール・バートレット監督)

都合のいいカモメの画を都合のいいように繋いで、勝手な台詞つけただけと言ってしまえばそれまでですが、“都合のいい”画を撮るためには、技術と忍耐と幸運が必要です。

よく撮ったなあ、こんな映像。

“Why? Why Can’t I? That’s Not The Answer”

誰よりも速く、高く飛ぶ事を願うかもめ、ジョナサン・リビングストン。

その思想と行為を異端と指弾され、群れを追放されても限界飛翔を諦めないジョナサン(お前はチャック・イエーガーか)。

群れを離れ孤独の旅を続けるジョナサンの前に、“マスター”チャンが。

「天国とは場所ではない。完全なる境地の事だ」

「完全なるスピードとは直ちにそこに“在る”事だ」

とマスター・ヨーダばりの説教をかまし、フォース(?)による瞬間移動まで披露。

「おお、マスター・チャン、私にもフォースを!」

チャンに弟子入りしたジョナサンはルーク・スカイウォーカーの如く修行に励みフォースを体得。

「ルー、あいやジョナサン、今こそ群れに戻る時じゃ」

「ヨー、あいやチャン、私にはまだ学ぶ事が・・」

「フォースの力を信じるのじゃ」

ちょっと違うかもしれませんが、まあ大体こんな話です(断言)。

ネイチャー系と見せかけて、実態は哲学的癒し系。侮れない一本です。