デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

墓標はM16、葬送はCCR。 ドッグ・ソルジャー

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海兵隊を辞める時に誓ったんだ。もう二度と舐められないってな。舐めた奴とは最後まで戦ってやる』

昨日に引き続きニック・ノルティ侠気劇場第2幕。

 

「ドッグ・ソルジャー」
(1978年/カレル・ライス監督)


戦友である従軍ジャーナリスト、ジョン(マイケル・モリアーティ)の頼みで2kgのヘロインをベトナムから持ち込んだ元海兵隊員レイ(ニック・ノルティ)。

ブツをジョンの妻マージ(チューズデイ・ウェルド)に渡して金を貰って一件落着・・のはずでしたが。

ヘロインを狙う謎の組織の襲撃に遭い、マージを連れて逃げるハメに。

逃げ込んだ石切り場はかつてのヒッピーのコミューン。ベトナム戦争に反対したカウンター・カルチャーの牙城。夢破れた理想の残骸。

ここでレイは山全体に張り巡らせたスピーカーから大音量でロックを流し、心理戦を展開しながらゲリラ戦を挑みます。

ベトコンのお家芸を米国に持ち込むベトナム・デリバリーは後に「ランボー」でも踏襲される鉄板フォーマット。

武器は勿論、M16アサルト・ライフル。

マージへの思慕を秘めた寡黙な戦い。お前は高倉健か!?と突っ込みたくなる東映印。

CCRの歌声が心に沁みます。

Good Man Through The Age Tryin’ To Find The Sun.
And I Wonder Still I Wonder Who’ll Stop The Rain.
[Creedence Clearwater Revival “Who’ll Stop The Rain”]