デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

濁流を集めて速し歌舞伎町。 組織犯罪対策部捜査四課2

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台湾マフィア・黒龍による警察本部爆破を水際で防いでほっとしたのも束の間、事件は混沌と泥濘の底なし沼へ。

「組織犯罪対策部捜査四課2」(2005年/OZAWA監督)

前作から秒針無停止。地続きのPART2。

衣川組跡取り息子惨殺、組長自害(どう見ても他殺)、若頭(本宮泰風)は組を解散、地下に潜って黒龍の殲滅を誓う。

そして四課にもたらされた衝撃情報。課内に黒龍の内通者がいる。のみならず、その事を調査するための査察官まで身分を隠して潜入している。

身内の一人が裏切り者、一人が上層部スパイ。

ここで黒龍の目的が歌舞伎町の浄化を推進している都知事の暗殺である事が発覚。警告か目くらましか、歌舞伎町では連続放火。

ヤクザとマフィアの抗争という前作の流れを一気に濁流に変える大鉈演出。

眠る間も無く熊田(小沢)が、四課が、夜の歌舞伎町を走る、走る。

ここに警察内部の腐敗構造も匂わせるものだから、課内は人間不信の極み。熊田が四面楚歌の大ピンチに陥った所で以下次号! っておいおい。完全に連ドラのノリではないか。

怪しい奴らが百花繚乱。複数ネタが同時に走っているにも係らず、混乱する事無く観られるのは、OZAWAの脚本が整理整頓されているからでしょう。

雪崩式に話のスケールが大きくなる予感を孕んでTo Be Continued。

(「3」以降のレビューは暫く待ってね)