デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

動く飛翔伝説!立って観るのが作法です。 MSG 1981

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コージー・パウエル+マイケル・シェンカー。

1981年のドイツ、ハンブルグ公演。こんな映像が残っていたとは。

これぞ正に動く“飛翔伝説”。

このビデオ、立って観るのがマナーです。

「MSG(マイケル・シェンカー・グループ)/ロックパラスト81」

マイケル・シェンカー(G)、ゲイリー・バーデン(Vo)、コージー・パウエル(Dr)、ポール・レイモンド(Key/G)、クリス・グレン(B)という恐らく最高のラインナップによる来日直前ライブ。

ゲイリーのボーカリストとしての力量には予ねてより「?」が付けられておりましたが、いいじゃないですか。

グラハム入れるからという理由でバンドを追い出され、グラハムが出奔したからという理由で呼び戻され…。

普通戻ってきませんよ。その後も色々ありましたが、今日に至るも尚“あの”マイケルに付き合っている…滅茶苦茶イイ奴じゃないですか。

今、我々がマイケルの新譜を聞くことができるのはひとえにゲイリーのおかげと言っても過言ではありません。

ちょっと歌が下手なことくらい、大した問題じゃありませんよ(断言)。

本ライブに関しては、マイケル&コージーのかっちょ良さで、その他は全て帳消しです。

Runningは64分と短め。イントロがワルキューレではない(主催のロックパラストのMC)事と、コージーのドラムソロ1812年が入っていない所が不満ではありますが、日本公演では演らなかった“Natural Thing”“Rock Bottom”“Lights Out”(いずれもUFOナンバー)が入っているのが高ポイント。

コージーが“Rock Bottom”を叩き出す、このビジュアルを想像してゾクっとした人は“買い”です。

全収録曲は、
1. Armed And Ready (アームド・アンド・レディ)
2. Cry For The Nations (クライ・フォー・ザ・ネイションズ)
3. Victim Of Illusions (ヴィクテム・オブ・イリュージョン)
4. Natural Thing (ナチュラル・シング)
5. Feels Like A Good Thing (フィールズ・ライク・ア・グッド・シング)
6. Into The Arena (イントゥ・ジ・アリーナ)
7. Rock Bottom (ロック・ボトム)
8. Lookin' Out From Nowhere (ルッキン・アウト・フロム・ノーホエア)
9. Lost Horizons (ロスト・ホライズンズ)
10. Doctor Doctor (ドクター・ドクター)
11. Lights Out (ライツ・アウト)

画質はVHSレベルですが、ギター以外の楽器の音もいい感じに拾っていて、バランスの良いミキシングになっていると思います。

※参考:「祝!マイケル・シェンカー・グループ来日」→2008年5月24日
     「神様ご機嫌。MSG来日公演初日」→2008年8月29日
     「やはり見所はレイ・ケネデイ。Super Rock ’84 in Japan」
      →2009年5月13日