デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:三國連太郎。 犬神家の一族(1976)

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三國連太郎さんがお亡くなりになりました。

4月14日。急性呼吸不全。90歳。大往生です。

飢餓海峡」「皇帝のいない八月」「復讐するは我にあり」「金環蝕」…好きな出演作は沢山ありますが、その存在感において他の追随を許さないのが、

 

犬神家の一族(1976年/市川崑監督)


三國さんの役は犬神家惨劇の発端であり原因である犬神佐兵衛。

佐兵衛は冒頭で死にその後は遺影としてのみ登場。小賢しく動き運命に翻弄されて自滅していく一族を睥睨する1枚の写真。

全ては佐兵衛の思惑通りなのか。何という威圧感。

残念ながらこの存在感、リメイク版の仲代達矢には到底出すことができません。

三國連太郎はある意味、本編の裏主役と言えそうです。

思えば、この作品は監督、原作者はじめ、地井武男金田龍之介小林昭二三木のり平岸田今日子高峰三枝子、大滝秀次、坂口良子、そして三國連太郎と鬼籍まみれ。

最早、存命者を探す方が…。

(色々まとめて)ご冥福をお祈り申し上げます。

 

★ご参考