三國連太郎さんがお亡くなりになりました。
4月14日。急性呼吸不全。90歳。大往生です。
「飢餓海峡」「皇帝のいない八月」「復讐するは我にあり」「金環蝕」…好きな出演作は沢山ありますが、その存在感において他の追随を許さないのが、
三國さんの役は犬神家惨劇の発端であり原因である犬神佐兵衛。
佐兵衛は冒頭で死にその後は遺影としてのみ登場。小賢しく動き運命に翻弄されて自滅していく一族を睥睨する1枚の写真。
全ては佐兵衛の思惑通りなのか。何という威圧感。
残念ながらこの存在感、リメイク版の仲代達矢には到底出すことができません。
三國連太郎はある意味、本編の裏主役と言えそうです。
思えば、この作品は監督、原作者はじめ、地井武男、金田龍之介、小林昭二、三木のり平、岸田今日子、高峰三枝子、大滝秀次、坂口良子、そして三國連太郎と鬼籍まみれ。
最早、存命者を探す方が…。
(色々まとめて)ご冥福をお祈り申し上げます。
★ご参考