デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

商習慣にこだわる霊。 ファイナル・デッド・スクール

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ネット・オークションで幽霊(が入っているアンティーク・ボックス)を競り落としたら、本当に幽霊が出てきて大騒ぎ。

「ファイナル・デッド・スクール」(2010年/カルロス・ラモス・Jr監督)

ファイナル・デッド・シリーズとは何の関係もありません。買い付けがアルバトロスという事で後はお察し頂ければと思います。

勿論、幽霊は可愛い系であるはずはなく、邪霊系。

アイルランド生まれの幽霊は、箱の持ち主との一体感、家族と言う概念に並々ならぬ執着を見せています。

最後には箱の持ち主も破滅してしまうのですが、箱を手放せばOKという安直な安全弁設定が施されています。

ただ、箱を捨てるのは無しで、「あげる」「もらった」程度の意思表示も無効。

何故か、ネット・オークションで売買され、ちゃんとカード決済が下りないと転売が成立しない(霊が売られたと認めない)不思議ルール。

この少女の幽霊が生前、人身売買で酷い目にあったという設定があるので、売買契約に関してはことさらうるさいようです。

経済学ホラーとでも呼びましょうか。