モスクワ大停電。満点の星空から光の雨(写真1枚目)。
ふわりと漂う光の渦(写真2枚目)をおまわりさんが警棒で突いた瞬間、おまわりさん破砕粉砕木っ端微塵(写真3枚目)。
そりゃパニックにもなろうってもんです。
「ダーケストアワー/消滅」(2011年/クリス・ゴラック監督)
単なる自然現象(災害系パニック)かと思いきや、光目線の映像が(写真4枚目)。
こいつら視覚があるのか。ってことは宇宙生命体か。
昼間は太陽光に紛れるので視認は困難。接触すれば木っ端ミジンコ。
このサーチ&デストロイはプレデター+宇宙戦争(トム・クルーズ版ね)。
独自開発したSNSのプレゼンのためモスクワを訪れていたアメリカ人、ショーンとベンは仲介者に手柄横取りされてヤケ酒煽っている時にこの受難に遭遇。
かろうじてバーの地下倉庫に逃げ込み数日篭城したものの食料が尽きて外へ。僅か数日でモスクワは廃墟も同然の無人街に変貌しておりました(無人街マニアとしては好感度うなぎ登り)。
ショーンとベン、バーで知り合ったナタリーとアン、そしてふたりのアイデアをガメたスカイラーの5人はアメリカ大使館を目指しますが…。
個々のシチュエーションは過去作品の焼き直しに過ぎませんが、凝った絵柄のせいで不思議と退屈はしません。
スター俳優ゼロの利点=“いつ誰に死亡フラグが立つか分からない”を効果的に活用して意外性のある展開も心がけています。
BDには、世界各地で抵抗を試みるレジスタンスの活動を描くスピン・オフ短編「生存者たち」を収録。
東京大学の地下シェルターで、アフガニスタンの戦場で、実験と実戦で得られた情報をネットでやりとりして反撃の機会を待つ生存者たちの物語です。
ちょっと得した気分になりますので、BDレンタル時は要チェック(DVDには未収録)。