『うち、どこまでも行けるのん!』
優しさと力強さに包まれたい時に…。これは最早“観るサプリ”。
「のんのんびより りぴーと[北米版BD-BOX]」
(2016年SENTAI FILMWORKS)
1期の隙間を埋めて行く時間差攻撃の2期がBD-BOXになりました。
全12話。個人的ベストエピは
「第10話/すごく練習した」(澤井幸次絵コンテ・演出)
前半はこのみや小鞠・夏海の冗談に翻弄される子供っぽいれんちょんと掛け残は足し算の集積と看破し、足し算の暗算で九九を知らないまま掛け残をマスターする天才肌れんちょん。
後半は補助輪無し自転車に挑戦。
転んでも転んでも黙って砂ほこりをはたいて練習を続けるれんちょん。
黙って見守る駄菓子屋(この距離感だけでちょっと泣きそうになる)。
頑張り過ぎて熱を出し、学校を休むれんちょん。それを聞いて一瞬の躊躇の後、店を閉めてスクーターをかっ飛ばして見舞いに行く駄菓子屋(この間合いが素晴らしい)。
駄菓子屋、完全におっかさんモード(しかもオットコ前)。
自転車に乗れるようになった瞬間をどう捉えるのか。夕暮れのあぜ道でフレームアウトしたれんちょんの後姿を見つめる駄菓子屋を遠景の固定カメラで。
駄菓子屋が駆け寄らない(=れんちょんが転んでいない)という関節描写(理由は分からんが何故か泣ける)。
二駅向こうの紅葉が綺麗な山に皆でツーリング。
「明日行こう」って言っていたのに、れんちょんが自転車乗れるようになるまで待っていたんですね。
後からついて行くのではなく先頭を切るれんちょん(皆がれんちょんのために先頭を譲っている)。
膝の絆創膏は勲章。
「のんのんびより りぴーと[北米版BD-BOX]」は、全12話をBD2枚に収録。リージョンA。国コードあり。英語強制字幕。日本版の声優コメンタリーをそのまま移植(正直、かしましいだけで身のある話は無いのですが、英語吹き替え声優のコメンタリーを字幕無しで聴くよりはマシ)。約5000円。
日本独自の単語(「餅つき」「鍋」「おさがり」「甘酒」「玉手箱」etc.)が出る度にNoteという形で解説字幕が出ます。
外国のアニメオタクはこうして日本文化に触れて行くんですねえ(しみじみ)。
さて、本年はこれにて終了です。御贔屓様も偶然お立ち寄りの方もありがとうございました。来年も宜しく御願いいたします。