『どうして? どうして未来をオカリンひとりに押しつけるの?そんなの重すぎるよ』
過去に戻ったものの、牧瀬紅莉栖を救えず、あろうことか(事故とは言え)自分の手で殺してしまった岡部。
『何度やっても同じだ』精神半壊状態の岡部にまゆりが平手打ち一閃。『諦めちゃ駄目』と鼓舞して再挑戦、見事、紅莉栖の殺害を阻止してSTEINS;GATEに辿りついた…のがオリジナル第23~24話。
これが2015年の再放送で大鉈振るう大改変。
精神半壊の岡部の頬を張ろうとした鈴羽をまゆりが制止。岡部は紅莉栖を救うことも第三次世界大戦の制止も57億人の命も諦めて日常の中へ(23話はサブタイも「境界面上のシュタインズゲート」から「境界面上のミッシングリンク」に変更。24話はなかったことに)。
左がオリジナル23話。右が改変版23話(β)。
このバッドエンドを起点とした続編が、
「STEINS;GATE 0【シュタインズ・ゲート ゼロ】/第1話・零化域のミッシングリンク」(2018年4月13日BS11放送/川村賢一演出)
白衣も鳳凰院凶真の名前も捨て、ラボにも足を向けずゼミと合コンに明け暮れる普通の大学生になった岡部(この描写だけで辛すぎる)。
鈴羽の『もう一度』の懇願も耳に入らず…。
精神は病む一方でお薬の世話にも。
離れることのない紅莉栖の死の幻影。
ゼミ関連のセミナーで来日したヴィクトル・コンドリア大学/脳科学研究機構所長。
アシスタント兼通訳はどこから見ても中学生な21歳、比屋定真帆(ひやじょうまほ)。
中の人は生徒会役員共/萩村スズと同じ人。リアクションがまんま一緒で笑えます。
『小さいって言うなー!』
彼らが発表したのは17歳で夭逝した天才・牧瀬紅莉栖の基礎理論を基に作り上げた人工知能。
これまでのようなプログラムによる疑似人格を作り上げるのではなく、データ化した人の記憶をベースに人間同様の感情と記憶、心を持つ人工知能「アマデウス」。
それはもうひとりの牧瀬紅莉栖。
運命は岡部を見逃してはくれませんでした。
もう一見さんお断りどころか、再放送見逃した人お断りな超排他構造。それでも面白いから困ってしまいます。
にしてもまゆりと鈴羽のおっぱいは盛りすぎだろ(タイトル画像参照)。僅か数ヶ月で随分と育ったな。