『スマホも携帯も持ってない』
『どうやって生きてるの!?』
『スマホが無いと人は死ぬのか?』
『死ぬよー!』
そ、そうか、スマホがないと人は死んでしまうのか。
『スマホと命は繋がっているんだね(Dr.コトー風)』
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない/第5話・ありったけの嘘を君に」(2018年11月3日BS11放送/高橋謙仁演出)
後輩・古賀朋絵(こが ともえ)との関係につきわざわざ弁解を聞きにきてくれた桜島麻衣先輩。
パンツ一枚の半裸で正座という服従の姿勢で弁解をする咲太。
ご褒美ですね。分かります。
1学期の間だけ恋人のフリ。「…フリが本気にならなきゃいいけど」麻衣先輩の懸念は咲太に向けられたものではなく…。
面白くないのは古賀朋絵に交際を迫っていたバスケ部の先輩。LINEを使って咲太と朋絵がヤリまくっているという誹謗中傷蔓延。それはかつて咲太の妹・かえでを不登校に追いやり思春期症候群を発動させた同調圧力と同じもの。
これを知った時の咲太の口に貼りついた悪魔の笑顔。遠慮不要・手加減無用のゴーサイン。
『は?今笑ったよな?』『まだ笑ってますけど、何か?』
『ふざけてんのか!』『いえ、バカにしてるだけで――』
これは最早煽りの美学。先に手を出させて脛に一撃。返す刀で顔面蹴り。
『これだけは言わせて貰う。ヤリまくってる?冗談じゃない。僕は童貞だ!』
かつてこれほど熱い童貞宣言があったでしょうか。
こりゃ惚れちゃいます。
『…フリが本気にならなきゃいいけど』
『あたし、先輩にどうやって恩返しすればいい?』
『じゃあ、ウソが終わったら友達になってくれ』
咲太と親友になる…それは古賀朋絵の望む未来か。再び繰り返しの予感。